四十肩・五十肩

四十肩・五十肩でお困りの方へ

四十肩・五十肩は、肩の周囲に痛みや運動制限を引き起こす疾患であり、特に40歳以上の人々によく見られます。正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれることもありますが、その症状はしばしば日常生活や仕事において大きな影響を与えることがあります。このような状況に対処するために、改善策と治療院の方針について考えてみましょう。

四十肩の改善策

1. 安静と適切な休息
炎症が引き起こる肩関節に対して、安静と適切な休息が重要です。肩を過度に使わず、安静にすることで症状の悪化を防ぐことができます。
放置しておけば治るという方もいます。確かに数年かけて自然治癒で治す方もいるのは事実です。ただ痛みが強い場合は、一度医療機関や接骨院等にご相談してみるのもいいかもしれません。

2. ストレッチと運動療法
柔軟性を保つために、定期的なストレッチや運動療法が役立ちます。肩の周囲の筋肉を強化し、関節の可動域を改善することで、症状の緩和や再発の予防が期待できます。柔軟性が低下していたり、筋力落ちていたり、姿勢が悪化していたり、そんな背景があるところに、肩を捻った・打ちつけたなどの外傷の要因が加わり、発症する方も多いものです。

3. 温熱療法と冷却療法
痛みや炎症の軽減には、温熱療法や冷却療法が効果的です。温かいシャワーや温湿布を使って筋肉をほぐし、痛みを和らげることができます。一方で、炎症がひどい場合には、氷や冷却パックを使って症状を軽減することができますが、日常生活に支障をきたす場合には、やはり医療機関や接骨院などを受診されることをお勧めしています。

4. 医師の指導
繰り返しになりますが、症状がひどい場合や、自己処置が効果的でない場合には、医師や柔道整復師の指導に従うことが重要です。医師は必要に応じて適切な検査や投薬治療を提供し、症状の管理をサポートしてくれます。医療機関への紹介も積極的に行なっております。

以下に当院での治療をご紹介します。

 接骨院の方針

1. 個別カウンセリングと評価
症状や生活スタイルを十分に理解するために、個別のカウンセリングと評価を行います。患者様のニーズや目標に合わせて、最適な治療プランを策定します。

2. 多面的アプローチ
四十肩の治療には、様々なアプローチが必要です。運動療法、マッサージ、温熱療法、電気刺激療法など、状態に応じて多様な治療法を組み合わせます。当院では体外衝撃波治療も行っておりますが、どなたでも、どのタイミングでもできる方法ではありませんので、一度来院いただき、ご相談いただければ幸いです。

3. 教育とセルフケアの促進
症状の管理や再発予防のためのセルフケア方法についての運動指導します。適切なストレッチやエクササイズの方法、日常生活での姿勢や動作の注意点などを指導し、自己管理できるようにサポートします。治療院に委ねたいという方もいれば、自分でがんばりたいと言う方もいらっしゃると思いますので、その方に向けた提案をさせていただいております。

4. 継続的なフォローアップ
治療の進捗状況を定期的に評価し、必要に応じて治療プランを調整します。治療の目標に向かって進んでいるかどうかを確認し、継続的なフォローアップを通じて支援します。この症状に限らず、自費診療とは異なり、健康保険を使っての受診は、有期限であり必ずゴール設定をします。

四十肩の改善と管理には、患者と治療院の密接な連携が不可欠です。適切な治療と自己管理の取り組みにより、症状の緩和や日常生活への復帰が期待できます。

執筆監修:ひらの接骨院・整体院 院長 平野佳人