2016年の挑戦者 ツアールーキー杉山知靖選手

 

アマチュアゴルファーからジュニア競技者・プロゴルファーまで、選手のトレーニングやコンディショニングサポートをさせていただいています。

現在プロツアーは、試合数で比較すると男子は25試合前後、女子ツアーは3月第1週からスタートし、6月最終週に1週のお休みがあるだけで、38試合と圧倒的な盛り上がりを見せています。現在は幼少期からゴルフを始める選手がプロ転向することが多く、力が拮抗し非常に高いレベルにあります。ツアーともなると、試合と移動の繰り返しであるため、その間にトレーニング・練習・ケア等行い、体力的にも強くなければツアーでの活躍は不可能で即撤退となります。

さて国内男子ツアーは以前なら40試合前後あり、バブル期は賞金総額40億円と現在の女子ツアー以上に試合数があったようですが、ツアー数はここ数年大きな変化が得られません。下部ツアーを比較しても、LPGAステップアップツアー18試合・JGTOチャレンジツアー14試合になります。
そういう厳しい開催状況が、若いゴルファーに何が影響するのか….、それは圧倒的に経験の不足でしょう。若い選手の方が遠くへ飛ばす体力があることは当然ですが、ゴルフはそれだけではありません。体調管理が行き届いていればかなり長い期間、プロとして活躍できる可能性もあるスポーツですから、サッカーや野球とは大きく異なる部分かもしれません。またドラフトもないですから、結果を出せるうちは自分の意思で勇退を決められるわけです。

入れ替わりが決して大きいわけでもなく、試合数が少ないとなれば新たにツアーに参戦していきたい若手男子プロの争奪戦は尋常ではありません。こうした背景からここ数年、アジアや中国に目を向け国内でのチャンスをつかむまでは、海外を主戦場とする若手プロが増えています。

EIRのフィジカルサポート選手でもある杉山知靖選手もその一人です。この春大学を卒業(予定)し、3月最終週に始まるJGTOチャレンジツアーを主戦場としてプロゴルファーとしての生活が始まります。ゴルフと真摯に向き合う若者です。熱い声援をよろしくお願い致します。