こんにちは、ひらの接骨院です。テニス肘(外側上顆炎)は、テニスのバックハンドを打つ際に肘の外側に痛みを感じることがあります。このシリーズでは、バックハンド時の痛みの原因とその解消方法について、専門的な知識を交えながらわかりやすく解説していきます。
バックハンド時の痛みの原因
1. 前腕伸筋群の過負荷
バックハンドのスイング動作では、特に前腕の短橈側手根伸筋(ECRB)に多大な負荷がかかります。この筋肉が頻繁に使われると、過度のストレスが腱にかかり、微小な損傷が蓄積していきます。これが炎症を引き起こし、痛みを生じさせる主な原因です。
2. 腱の変性と微小損傷
繰り返しの動作により腱に微小な損傷が生じ、その結果として腱の組織が変性します。これにより、腱が正常な修復プロセスを経ずに慢性的な炎症状態になり、痛みが持続します。腱の変性は、特にテニス肘において顕著です。
3. 不適切なフォームやテクニック
不適切なスイングフォームや手首の使い方は、筋肉や腱に過度な負担を与えます。特に、手首を過度に使ったり、肘を正しく固定しないフォームは、前腕伸筋群に過剰なストレスを与え、炎症を引き起こしやすくなります。
4. 過剰使用
テニスだけでなく、日常生活や他のスポーツ活動でも前腕を過度に使用することがテニス肘の発症リスクを高めます。デスクワークや重い物の持ち運び、工具の使用などが肘への負担を増加させます。
5. 全身のバランスと姿勢の乱れ
肘の痛みは、体全体のバランスの乱れから来ることもあります。特に、腰や肩の筋力バランスが崩れていると、動作時に不自然な負担が肘にかかりやすくなります。姿勢の悪さや体幹の弱さも、肘に過度な負担を与える要因となります。
6. ラケットや用具の影響
使用しているラケットの重さやグリップのサイズ、ガットの張り具合も肘に影響を与えます。重すぎるラケットや適切でないグリップサイズは、スイング時に肘に余計な負担をかけることがあります。
次回は、これらの原因に対する具体的な対策について解説します。フォアハンドの痛みを軽減し、快適にテニスを楽しむためのヒントをご紹介します。お楽しみに!
この解説を基に次回の内容では、具体的な対策やトレーニング方法について詳しく説明していきます。ひらの接骨院では、テニス肘に対する包括的な治療と予防法を提供していますので、ぜひご相談ください。