ラグビーにおけるインターバルトレーニングは、試合でのパフォーマンス向上に非常に効果的です。ラグビーは爆発的な動きと持続的な動きを組み合わせたスポーツであり、プレーヤーは瞬発的なスプリントとその後のリカバリーを繰り返します。このため、30秒スプリント+30秒ジョグ(30-30)インターバルトレーニングが心肺機能、筋力、持久力の向上に役立ち、試合中の動きにも大きく影響します。
ラグビーでのインターバルトレーニングの利点
試合ペースへの適応: ラグビーでは瞬発的なダッシュや激しい接触の後、すぐにリカバリーが必要です。インターバルトレーニングは、高強度の運動(スプリント)と低強度のリカバリー(ジョグ)を繰り返すことで、試合の実際のペースに体を適応させ、速やかにリカバリーする能力を養います。これにより、試合中に頻繁に求められるスタミナの維持や、速い切り返しが可能になります
VO₂maxと持久力の強化: ラグビーでは心肺機能が非常に重要です。インターバルトレーニングは、VO₂maxを向上させ、心肺機能が限界に近い状態での運動耐久力を強化します。これにより、高強度でのプレー中でも酸素供給がスムーズに行われ、疲れにくくなります。VO₂maxが高い選手は、試合中に高いパフォーマンスを持続できる傾向があり、特に試合終盤でのスタミナが向上します ※VO2max(最大酸素摂取量)とは、運動時に体内に取り込める酸素の最大量を指し、心肺機能のレベルや全身持久力の指標として用いられます
筋力と瞬発力の向上: ラグビーは瞬間的なパワーが求められる場面が多く、インターバルトレーニングは筋肉の速筋を効果的に刺激します。特にスプリントの繰り返しにより、瞬発的な筋力とスピードが強化され、攻撃や防御での突破力や素早い動きが可能になります。これにより、タックルやスプリントでの対応が迅速になります
試合での集中力の維持: インターバルトレーニングの効果には、短いリカバリーを挟むことで心拍数を保ちながら、集中力を持続させる役割もあります。ラグビーの試合では、集中を維持しながら攻守を切り替える必要があり、インターバルトレーニングを行うことで試合中も効果的に集中力を維持することが期待されます
実践での応用
ラグビーにおけるインターバルトレーニングは、週2~3回の頻度で行うのが一般的です。練習の中で、ポジションや役割に応じてトレーニングの強度や時間を調整し、試合形式に近い形で実施することが効果的です。