バスケットボール選手に急増!アキレス腱断裂。治癒期間とリハビリ

アキレス腱断裂は適切な治療とリハビリによって回復可能ですが、その過程は長期的になります。治療期間やリハビリメニューを正しく理解することで、再発を防ぎ、元のパフォーマンスに戻る可能性が高まります。

治療期間の目安

1.手術後の初期回復期(0〜6週)

目的:断裂部分の癒合を促進し、腱に過剰な負担をかけない。

内容:足首を固定(ギプスやブーツ)して患部の安静を保つ。

注意点:完全な免荷(足を床につけない)期間が基本ですが、医師の指示で徐々に部分的な荷重が可能になる場合もあります。

2.中期リハビリ期(7〜12週)

目的:腱の柔軟性を取り戻し、歩行動作を再教育。

内容:固定具を外してリハビリを開始。主に軽いストレッチや可動域を広げる運動を行う。部分的な荷重歩行を進め、最終的に全荷重での歩行を目指す。

注意点:無理な負荷をかけないことが重要。腱の癒合がまだ不完全なため、強い伸縮動作は避ける。

3.後期リハビリ期(3〜6か月)

目的:筋力とバランス感覚を回復し、スポーツ復帰に向けた準備を進める。

内容

•ふくらはぎの筋力トレーニング(カーフレイズなど)

•バランスボールや片脚立ちを利用したバランス訓練

•軽いジョギングやウォーキングを取り入れる

注意点:腱への負担が増える時期なので、リハビリは徐々に強度を上げることが大切。

4.完全復帰期(6か月〜1年)

目的:断裂前のパフォーマンスを取り戻し、再発予防のための体づくりを継続する。

内容

•ジャンプや方向転換など、スポーツ特有の動作を段階的に取り入れる

•全身の連動性を意識したトレーニング

•正しいフォームを再確認する

注意点:腱が完全に強度を取り戻すには1年以上かかる場合があるため、復帰後もケアを続けることが重要です。

リハビリメニューで重要なポイント

1.腱と筋肉の柔軟性を回復させるストレッチ

•アキレス腱ストレッチ:軽く前傾姿勢を取りながら腱を伸ばす。無理のない範囲で実施。

•ハムストリングスストレッチ:太ももの裏側を柔らかくし、全体の連動性を向上。

2.筋力強化エクササイズ

•カーフレイズ(つま先立ち):ふくらはぎの筋力を回復させる基本的な運動。段階的に負荷を増やす。

•セラバンドを使用した足首トレーニング:足首の底屈・背屈運動を行い、腱や筋肉のコントロールを改善。

3.バランストレーニング

•片足立ち:足首の安定性を高める。鏡を見ながら姿勢を意識すると効果的。

•バランスボードやトランポリンを使った練習:腱と筋肉の反応速度を向上させる。

4.全身の連動性を意識した動作訓練

•足首だけでなく、膝・股関節・体幹の動きを調和させるエクササイズを取り入れる。

•スクワットやランジ:正しいフォームで、ふくらはぎだけでなく下半身全体を強化。

5.スポーツ復帰に向けた特化トレーニング

•バスケットボールのジャンプやカット動作に合わせた模倣トレーニング。

•徐々にスピードや負荷を高め、実際の試合環境に近づけていく。

まとめ

アキレス腱断裂は適切な治療とリハビリを行うことで回復が可能です。しかし、焦ってスポーツ復帰を急ぐと再断裂のリスクが高まります。治療中から予防の意識を高め、リハビリに真剣に取り組むことが重要です。当院では、患者様一人ひとりの状況に合わせたリハビリプランを提供し、スポーツ復帰を全力でサポートしています。

お困りの際はぜひご相談ください!


ひらの接骨院

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