バスケットボール選手がジャンパー膝(膝蓋腱炎)になる原因とは?

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現在、NBAレイカーズの八村塁選手が「ジャンパー膝(膝蓋腱炎)」に悩まされていると報道されています。これはバスケットボール選手に多い障害の一つであり、特にジャンプやダッシュを繰り返す選手に発生しやすいです。本記事では、バスケットボール選手がジャンパー膝になる原因について詳しく解説します。

ジャンパー膝とは?

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)は、膝のお皿(膝蓋骨)と脛の骨(脛骨)をつなぐ膝蓋腱に炎症や微細な損傷が起こることで痛みを引き起こす疾患です。

特にジャンプの着地や急激なストップ動作の際に、膝蓋腱に繰り返し強い負荷がかかることで発症します。

バスケットボール選手がジャンパー膝になる原因

① 繰り返しのジャンプと着地の衝撃

バスケットボールでは、シュートやリバウンド、ディフェンス時に何度もジャンプと着地を繰り返すため、膝蓋腱に過度なストレスがかかります。

特に、着地時の衝撃がうまく分散されずに膝蓋腱へ集中すると、炎症や微細な損傷が蓄積してしまいます。

② 急激なストップ&ダッシュの繰り返し

バスケットボールでは、素早い方向転換や急停止(ストップ動作)を頻繁に行います。

この動作のたびに大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)が強く収縮し、膝蓋腱に過剰な負担がかかります。

③ 大腿四頭筋の柔軟性不足

大腿四頭筋が硬くなると、膝蓋腱に余分なストレスがかかりやすくなります。

特に試合や練習が続くと、筋肉の柔軟性が低下しやすく、膝蓋腱にかかる負担がさらに増加します。

④ コートの硬さ

屋内バスケットコートは一般的に硬い床材が使用されており、着地時の衝撃を和らげにくい環境です。

特に長時間のプレーが続くと、膝への負担が蓄積しやすくなるため、ジャンパー膝のリスクが高まります。

⑤ シューズのクッション性の影響

シューズのクッション性が低いと、ジャンプや着地時の衝撃を吸収できず、膝蓋腱に直接負担がかかることがあります。

また、シューズが古くなりソールが摩耗すると、衝撃吸収能力が低下し、膝へのダメージが蓄積しやすくなります。

⑥ 筋力バランスの崩れ

バスケット選手は太もも(大腿四頭筋)が発達しやすい一方で、太ももの裏(ハムストリング)やお尻(臀筋)、体幹の筋肉が相対的に弱いことがあります。

この筋力バランスの崩れにより、膝への負担が増し、膝蓋腱の炎症を引き起こしやすくなります。

まとめ

バスケットボール選手がジャンパー膝になる主な原因は、繰り返しのジャンプ・着地の衝撃、急激なストップ動作、筋力バランスの崩れ、柔軟性不足、シューズやコートの影響などが挙げられます。

八村塁選手のようなトップアスリートでも発症するほど、この障害はバスケットボール競技において避けられない問題です。


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