ラグビー選手がケガから復帰する際、「もう痛くないから大丈夫」と思っていませんか?
実は、痛みがない=万全ではないのが、ケガからの復帰の落とし穴です。
今回は、**練習や試合に戻る前に必ず確認しておきたい“身体チェックリスト”**を紹介します。
焦らず、確実に復帰するためのセルフチェックとしてぜひ活用してください。
✅なぜ「痛みがない」だけではダメなのか?
ケガの治りかけのタイミングでは、
✔ 痛みはほぼない
✔ 動ける気がする
✔ チームに早く戻りたい
という気持ちが強くなります。
しかし、**「関節の安定性(スタビリティ)」や「筋力」「動作の正確さ」**はまだ戻っていないことが多く、
この状態でいきなりプレー復帰すると、再発や別のケガにつながるリスクがあります。
✅復帰前チェックリスト(部位を問わず共通)
練習復帰の前に、最低限これらの動きができるかを確認しましょう。
☑ 片脚立ち(左右30秒)でぐらつかずに静止できる
→ バランス能力と足関節の安定性を見る
☑ 片脚スクワット10回(左右)で姿勢が崩れない
→ 膝が内に入らないか、体幹が傾かないかを確認
☑ 軽いジャンプ(その場)を連続10回できる
→ 着地時の痛み・ぐらつきがないか確認
☑ サイドステップ・ジグザグ走に不安がない
→ ラグビー特有の動きへの適応を見る
☑ コンタクトなしでの練習メニューが全て問題なくこなせる
→ チーム練習復帰の最終チェック
✅チェックで「不安あり」だった場合は?
どれか1つでも「ちょっと不安…」という場合は、以下の対応が必要です。
- トレーナーや治療者に現状を相談する
- 苦手動作に応じた補強トレーニングを実施する
- 再チェックまでは「段階的に負荷を上げる練習」のみ行う
焦って全体練習に復帰しても、すぐに元のパフォーマンスに戻れるわけではありません。
むしろ、「段階を踏むことが一番の近道」です。
✅“痛み”よりも“動きの質”を見ることが大事
ラグビーに限らず、ケガからの復帰で大切なのは**「正しく動けるかどうか」**です。
- バランスを崩さずにステップできるか?
- 片脚でしっかりジャンプ・着地できるか?
- フォームが崩れていないか?
正しい動作の再獲得=ケガ予防とパフォーマンスの土台づくりです。
✅まとめ:復帰は「痛み」より「動作チェック」で判断!
- 痛みがなくても、ケガのリスクは残っている
- セルフチェックリストで自分の“準備度”を確認しよう
- 完全復帰までに、少しずつ負荷を上げるステップを踏もう
次回はシリーズ最終回、
**「復帰後に気をつけるべきトレーニングと再発予防のポイント」**をお届けします!