「ジャンプの着地後に膝のお皿の下がズキズキ痛い」
そんな悩みを抱えるダンサーさんに向けて、ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)についてお伝えします。
ジャンパー膝って何?
ジャンパー膝は、正式に膝蓋靱帯炎(しつがいじんたいえん)と呼ばれます。
膝のお皿(膝蓋骨)からスネの骨(脛骨)にかけて走る「膝蓋靱帯」に炎症が起きて、
ジャンプや着地の衝撃で痛みが出るのが特徴です。
特にこんな動きで悪化します
•ジャンプの着地
•繰り返しのスクワット動作
•爪先立ちの連続
•片足着地や素早い切り返し
ダンサーに多い理由とは?
ダンサーは「美しく見せるため」に以下のような身体の使い方のクセが出やすく、
その結果、膝への負担が大きくなる傾向があります。
原因となりやすいポイント
•胸郭や股関節が硬く、膝がクッション代わりになってしまう
•ニーイン(膝が内側に入る)での着地・立ち姿勢
•足部(扁平足や外反母趾)からのバランス崩れ
•臀部や体幹の筋力不足でジャンプ動作が安定しない
当院での対応
柔道整復師としての視点から、当院では以下のようなアプローチを行っています。
① 疼痛と炎症のコントロール
② 原因となる動作の評価
③ 施術にて動作を繋げやすくする
セルフケアで気をつけたいこと
•ジャンプ後に痛みがある日はしっかりアイシング
•痛みが引くまでは無理に練習しない
•お尻や太もも前のストレッチを継続する
まとめ
ジャンパー膝は「膝だけの問題」じゃない
ジャンパー膝は、膝だけでなく体全体の動きの連動性の崩れが原因であることが多いです。
「膝が痛い=休む」ではなく、なぜ膝に負担がかかるかを考えることが大切です。
早期に対応すれば、練習を休まずに改善していくことも可能です。
痛みが続く場合は、ぜひ一度ご相談ください。