【育成年代必見】筋トレだけじゃない!ラグビー選手の走りを変える体幹トレーニング

ラグビーでは「走る力」や「当たり負けしない強さ」が必要不可欠です。
多くの選手が筋トレで体を鍛えていますが、実は走りやタックルで差がつくポイントは 体幹の“使い方” にあることをご存知ですか?

今回は、筋トレだけでは補いきれない「走りを変える体幹トレーニング」について解説します。
育成年代で意識すべき点や、グラウンドで実践できるおすすめメニューも紹介します。


体幹って「腹筋」だけじゃない?

体幹トレーニングというと「腹筋運動」を思い浮かべる方も多いと思いますが、スポーツ現場で必要とされるのは、**姿勢を保ちつつ動く“コントロール能力”**です。

ラグビーで言えば、

  • スクラムやタックルで相手と接触したときに姿勢を崩さない
  • 走っているときに体の軸がぶれない
  • パスやキック動作の際に力がうまく伝わる

こうしたすべての動きに、体幹の安定性が関わっています。
つまり、「強い腹筋」ではなく「動きの中で安定できる体幹」が求められているのです。


なぜ筋トレだけでは足りないのか?

ラグビー選手に必要な筋力はもちろん大切です。
しかし、どれだけ下半身や上半身を鍛えても、体幹が安定していなければ“力が逃げて”しまうのです。

特に育成年代では、

  • 成長途中の体では、重いウェイトを扱うのが難しい
  • 技術的なトレーニングの中に“連動性”を組み込む方が効果的

という理由からも、体幹トレーニングは大きな意味を持ちます。


グラウンドでできる!おすすめ体幹トレ3選

ここでは実際にラグビー部で取り入れている、グラウンドでできる体幹トレを3つ紹介します。
道具がなくてもできるものも多く、チーム練習にも取り入れやすいです。


◆① ベアクロール(Bear Crawl)

目的:体幹の安定+肩甲骨・股関節の連動

四つん這いの姿勢で、手と足を交互に動かして前進するトレーニング。
お尻が上がらないように、背中をフラットに保つのがポイントです。

✔︎ 走りの姿勢保持
✔︎ タックルでぶれない安定した軸作り
✔︎ 肩・体幹・股関節の連動強化


◆② リーチプランク(Reach Plank)

目的:片手・片脚の動きに対する体幹の安定

プランク姿勢から片手を前に伸ばして、ゆっくり戻す。交互に繰り返します。
体が左右にぶれないようにコントロールすることで、体幹の安定力が養われます。

✔︎ パス・キックなどでの軸安定
✔︎ 接触時の姿勢保持
✔︎ ランニング中の「体の流れ」を防ぐ


◆③ ウォーターバッグ ランジ

目的:負荷+不安定性の中での体幹強化

ウォーターバッグを担いだ状態で前後にランジを行います。
水の動きによってバランスが崩れやすくなるため、体幹と股関節で姿勢を制御する力が鍛えられます。

✔︎ スクラム・コンタクトでの下半身と体幹の連携
✔︎ 骨盤・背骨・胸郭の動的安定
✔︎ 高負荷での実戦的トレーニング


継続のコツ:量より「質」を大切に

体幹トレーニングは、やみくもに回数をこなすよりも、正しいフォームで安定した動きを作ることが重要です。

  • 最初は10〜15秒の短い時間でもOK
  • 1日1種目から、ウォームアップやクールダウンに組み込む
  • 「腹筋に効いてる」よりも「ぶれずに動けているか」を意識

毎日少しずつ継続することで、確実に変化が見えてきます。

まとめ:体幹が変わると、走りもプレーも変わる

走れる選手、ぶれない選手は、体幹をただ鍛えているのではなく、「使える体幹」を育てています。
育成年代だからこそ、土台となる姿勢制御・連動性を身につけておくことが、将来的なパフォーマンスに直結します。

ぜひ、日々の練習やケアの中に体幹トレーニングを取り入れてみてください。
走りも、当たりも、きっと変わってきます!

2025年8月
« 7月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31