ゴルフと足底筋膜炎vol.7

Collection of different print foots. Black silhouette set. Vector eps 10

スイング中の注意点と予防法

ゴルフは広大なコースでの戦略が楽しめるスポーツですが、長時間の立ちっぱなしや一貫した動作が足底筋膜炎のリスクを増加させることがあります。プロゴルファーは1日10kmを平均4日間行います。練習ラウンドを含めると、毎週50km以上歩くことになります。選手の中には、足底筋膜炎で悩まれる選手も少なくなく、最近はほとんど選手が、インソールなど何かしらの対策をされています。

医師を受診した場合

レントゲン撮影により、かかとの骨=踵骨(しょうこつ)に踵骨棘が突出しているのが認められることがあります。しかしながら、足底腱膜症と診断を受けた場合であっても、しばしば踵骨棘がなく、踵骨棘のある患者のほとんどは痛みがないということもあります。
踵骨棘があるからといって、必ずしも足底腱膜症が確定するわけではなく、「踵の骨に棘ができてしまった」と即落胆する必要もありません。必ずしも、踵の骨棘を治療しなければならないわけでもありませんので、ここでは、ゴルフプレイヤーが足底筋膜炎を防ぐためのいくつかの対策を紹介します。

医療機関以外での対策

1. 適切なシューズやインソールの選択
ゴルフシューズは足底をサポートし、衝撃吸収を助けるために適切に設計されています。柔らかくクッション性のあるインソールや硬め・柔らかめ・衝撃緩衝材を入れたものなど多岐にわたりますが、インソールを別メーカーで選択する場合、靴との相性というものが必ず出てきます。例えば、靴自体が柔らかいものに対し、ハードなインソールをチョイスしたり、その逆の選択もあるでしょう。足の形は人それぞれ異なるため、「プロが使っている」ということよりも、自身の歩きが快適になり、スイングしやすいものを選択していくべきです。プロゴルファーであっても好みはさまざまなので、インソールを選ぶポイントは一般の人と変わりません。
踵が安定するもの+土踏まずの縦のアーチをサポートしているものがおすすめです。

2. スイング時の姿勢とフォーム
ゴルフスイング中に足に過度の圧力がかかることを防ぐために、正しい姿勢とスイングフォームを維持することが重要です。体重移動や足の位置を意識して、足底に過度な負担をかけないようにしましょう。具体的にはアドレス姿勢で、靴の形が崩れる人は、靴の中で足が動いているとか、重心が外側にかかりすぎているかもしれません。

3. ウォーミングアップとストレッチ
ラウンド前に適切なウォーミングアップとストレッチを行うことで、筋肉や組織を準備し、柔軟性を高めることができます。特に足底やアキレス腱のストレッチを重点的に行いましょう。準備体操不足+新しい靴は足底を痛める原因になります。

4. 適度な休息とリカバリー
長時間のゴルフラウンドの間に、適度な休息を取り、足にリカバリータイムを与えることが重要です。ラウンド後には、足を休めるために適切な靴やサンダルを履くことをお勧めします。足の裏も疲れます。マッサージやストレッチ、サウナもいいでしょう。

5. 過剰な練習の回避
過度な練習は足底に負担をかけ、足底筋膜炎のリスクを高める可能性があります。プレイや練習の間に、過剰な負荷をかけないように注意しましょう。自然芝の上ならまだしも、硬いコンクリートの上に人工芝が敷いてある環境は、足を疲れさせますので注意が必要です。

ゴルフは楽しく健康的なスポーツですが、足底筋膜炎のような怪我や痛みを引き起こす可能性があることを理解し、適切な予防策を講じることが重要です。以上の対策を実践することで、ゴルフを安全に楽しむことができます。