ゴルファーの手首痛vol.19

ゴルファーの手首痛改善策

私のような柔道整復師のコラムを読まれる前に大切なことを…

傷害の診断: 医師に頼るべき重要性

身体的な活動やスポーツを楽しむ中で、怪我や傷害は避けて通れないリスクといえます。しかし、多くの人々が傷害を適切に診断し、適切な治療を受けるために医師に頼ることを怠っています。確かに「どうせ薬だけでしょ」というお考えも理解できます。特に整形外科的疼痛は鎮痛薬で治すものではないと個人的には考えているので、助けにはなっても解決にはならない。そういうクリニックが多数あることも事実なのかもしれません。かかりつけ治療院・信頼できる接骨院があることも大変いいことです。ただし以下に、傷害の診断について考慮すべき重要な理由を明記しました。ご拝読いただけると幸いです。

1. 専門知識と経験
医師は、傷害の診断と治療に関する専門知識と経験を有しています。画像等の適切な検査や評価を行い、正確な診断を行うことができます。
クリニックの選択したら、評判がいいこと、悩みの解決に最後まで尽力いただける場所が見つかると最高です。

2. 合併症の回避
傷害が適切に診断されない場合、重大な合併症が発生する可能性があります。医師は早期に傷害を特定し、適切な治療を提供することで、合併症のリスクを最小限に抑えることができます。ここが一番重要かもしれません。

3. 治療の最適化
傷害の診断に基づいて、最適な治療法が選択されます。医師は患者の状態や傷害の程度に応じて、適切な治療計画を立てることができます。
と書きましたが、治療法については、医師が提供するものが全てではないことは、皆さんご存知かとおもいますので、自身の選択するのは、結果的に間違っていることがあるかもしれないですが、限りなくリスクは低い。まず医師の診断ありき。

4. 再発の防止

適切な診断と治療によって、傷害の再発や慢性化を防ぐことができるかもしれません。ただ肩こりや腰痛などの所謂慢性痛についての解決策はあまり持ち合わせていないのが、現状でしょう。医師は適切なリハビリテーションプログラムを提供し、患者が完全な回復を目指すのを支援するはずですが、こうした素晴らしい医療機関に出会えたらとても幸せではないでしょうか。

5. 安心感:

医師に診察を受けることで、患者は安心感を得ることができます。専門家の指導のもとで治療を受けることで、不安やストレスを軽減し、回復プロセスをスムーズに進めることができます。「これってなんだろう」そんな悩みが痛みを悪化させることもあるでしょう。胸は使え体が緊張していくはずです。診察を経て安心感が痛みを和らげることも多々あるでしょう。信頼できる治療院も同じような効果があるといいます。

傷害の診断は重要なプロセスであり、長期間解決しない場合には特に医師に頼ることが不可欠です。自己診断や自己治療ではリスクが高まるため、怪我をした場合は迅速に医師の診察を受けるようにしましょう。安全な回復と健康を実現するために、専門家のアドバイスとケアを受けることが不可欠です。

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ゴルフは、フィジカルフィットネスと技術の両方が要求されるスポーツです。しかし、手首の痛みは多くのゴルファーにとってよく見かける問題です。手首の痛みがゴルフスイングに支障をきたすことは、スコアやプレーの快適さに悪影響を与える可能性があります。

以下は、手首の痛みを軽減し、快適なゴルフスイングを実現するためのいくつかの改善策です。

1. ストレッチとウォームアップ
ラウンドの前に手首を十分にストレッチし、ウォームアップすることが重要です。手首、前腕、そして肩の周りのストレッチを行うことで、筋肉や関節の柔軟性を高めることができます。手首だけではなく、腕は鎖骨の付け根、胸骨(胸)から生えている意識で上肢全体を動かしましょう。

2. 正しいスイング技術
正しいゴルフスイングのテクニックをマスターすることが手首の痛みを軽減するために重要です。適切なグリップ、アドレス、スイングプレーンを維持することで、手首にかかる負担を最小限に抑えることができます。逆に言えば正しくないスイングを続けていると、どんなに正しい診断があっても、治療法があっても解決できないと言えます。医師とコーチの連携があれば一番ですが、もしそうした環境がない場合には是非当院にご相談ください。ゴルフスイングの動きと傷害の関連性について学ぶ、タイトリストパフォーマンス研究所メディカルプロフェッショナルの資格も有しています。

3. 適切な装備の使用:
適切なクラブやグリップを選択することも手首の痛みを軽減するのに役立ちます。柔らかめのグリップや振り子ウェイトのあるクラブを試してみると、手首への負担が軽減される場合があります。私が担当していたプロゴルファーの中には、コーチとの試行錯誤の上、素の握り方からほぼ1mm程度の変化を加え、解決にたどり着いた例もあります。

4. 休息とリカバリー
ゴルフのラウンド中に手首が痛み始めたら、無理をせず休息を取りましょう。また、ラウンド後にアイシングやストレッチを行うことで、手首のリカバリーを助けることができます。特に競技をされているゴルファーやプロ選手に「休め」とは言い難いもの。ただ休むことが手首にとって最適であっても、精神を含めた全身で考えた際に、休むことのデメリットが多くなることもあるでしょう。専門家に相談いただき最適な選択をしていきましょう。

5. 専門家の助言:
手首の痛みが慢性的である場合、医師やスポーツ傷害に詳しい私たちのような柔道整復師や鍼灸師に相談することが重要です。専門家の助言を受けながら、適切な治療やエクササイズプログラムを行うことで、手首の痛みを管理し、ゴルフを楽しむことができます。ここでの注意点は、通常治療をメインとされている治療院などは、基本的に運動指導できる方は限られています(国家資格以外に運動指導の資格を有している場合は除く)。医師・柔道整復師・理学療法士・鍼灸師、どの国家資格も運動指導を学校で学ぶわけではありませんので、運動指導の資格を有しているか、確認することも大切です。

手首の痛みはゴルファーにとって深刻な問題ですが、適切なケアとプレーの調整によって管理できることを覚えておきましょう。これらのヒントを実践することで、手首の痛みを軽減し、より快適で効果的なゴルフスイングを実現することができます。