飛距離UPはストレッチだけでは不十分vol.38

ゴルフの飛距離を上げるためには、ストレッチだけで伸びるような話が巷にはございますが、それだけでは十分ではありません。
以下に、ストレッチだけではカバーしきれない要因とその解説を示します。

実は、日頃柔軟不足の方には、ストレッチで飛距離UP効果が出てしまうケースはあるでしょう。特にアマチュアにはその傾向があります。
SNS等でキャッチーな情報発信が多い昨今ですが、専門家である我々は、誤解を抱くような発信方法はせず、心して適切な情報発信を心がけたいと思っています。

さて。

1. 筋力トレーニングの必要性

飛距離を向上させるためには、筋力が重要です。特に、下半身の筋肉(太もも、ヒップ、ふくらはぎ)や体幹の筋肉(腹部、背中)を強化することが重要です。これらの筋肉を強化することで、スイングのパワーと安定性が向上し、ボールを遠くに飛ばすことができます。ただし筋力トレーニング=飛ぶということではなく、必要な筋力を維持するための手法の一つであるということです。

2. 技術的な側面の重要性

飛距離を伸ばすためには、正確なテクニックが必要です。スイングのメカニクスやクラブの使い方に関する正確な知識や技術が必要です。また、適切なボールの打ち方やクラブの選択も重要です。これらの要素は、単なるストレッチでは改善されません。特にプロに見られると思っています。飛ばす=クラブにエネルギーを集約する、そのタイミングを作ることが得意不得意はあると思います。技術とはクラブを振ることだけではなく、足の踏み方など、力を生み出す技術という側面もあります。

3. 柔軟性と身体の連携

ストレッチは柔軟性を向上させるための有効な方法ですが、それだけでは飛距離を伸ばすのに十分ではありません。柔軟性と筋力のバランスが重要であり、その両方を同時に改善することが理想的です。また、柔軟性を向上させても、それを活かすための適切なスイングや身体の連携が必要です。

4. クラブの適切なフィッティング

飛距離を最大限に引き出すためには、選手の身体的特徴やスイングに合った適切なクラブのフィッティングが不可欠です。クラブの長さ、重さ、フレックスなどを適切に調整することで、選手のスイングが最大限に活かされ、飛距離が伸びる可能性が高まります。

まとめ

以上の要因からも分かるように、飛距離を上げるためにはストレッチだけでは不十分であり、筋力トレーニングや技術の向上、柔軟性と筋力のバランスの改善、そして適切なクラブの選択やフィッティングなど、複合的なアプローチが必要なことがわかります。柔軟性というものが、伸ばすことにだけ柔らかさを維持できるような誤解を与えてしまいがちですが、その方の生活・運動レベルに適した筋力が維持されてこそ、適切な柔軟性が維持できるといえます。