日米女子ドライビングディスタンスの違い vol.210

2023年のLPGAツアーにおける平均ドライビングディスタンスは約252.3ヤードでした。著名なプレイヤーの中には、さらに長い飛距離を記録し平均で284.5ヤードや283ヤードを達成している選手もいます。

一方、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプレイヤーは、一般的に平均飛距離が短く、トッププレイヤーの飛距離はおおよそ238ヤードから250ヤードの範囲です。このことから、LPGAのプレイヤーが通常、ドライビングディスタンスの差が明らかになります。

この差は、身体的コンディショニング、パワーとテクニックに焦点を当てたトレーニング、さらには各ツアーで通常プレイされるコースの設計がプレイヤーのスタイルや技術の発展に影響を与える可能性があるためです。

The average driving distance for players on the LPGA Tour in 2023 was about 252.3 yards​ (Golf News Nation)​. Notable players like Anne van Dam and Bianca Pagdanganan have been known to drive farther, with averages of 284.5 yards and 283 yards, respectively, setting high standards for the tour​ (Golf News Nation)​​ (Golf Monthly Magazine)​.Comparatively, players on the JLPGA (Japan Ladies Professional Golf Association) tend to have shorter average driving distances. For example, top players on the JLPGA have driving distances ranging from about 238 yards to 250 yards​ .This suggests a noticeable difference in driving distances between the two tours, with LPGA players typically achieving greater distances.This difference can be attributed to several factors including physical conditioning, training focus on power and technique, as well as possibly the course designs typically played in each tour, which might influence the style and development of players’ games.

詳細は調べきれていませんが、両協会から得られるデータだけ見るかぎり、実際どんなコースでドライバーを使っているのか?は当然見えてきません。単純にパフォーマンスレベルの差なのか、それとも飛距離を発揮するコースの違いがあるのか、一概に米国ツアー有利というわけにはいかないようです。体格の違いは視覚的に理解できます。

米国のコース環境

長い距離と大きなフェアウェイ

アメリカのゴルフコースは一般的に広く、長いホールが多いため、飛距離が重要な要素となります。これにより、アメリカでプレイする選手はドライビングの技術に優れる傾向があります。

多様なコース設計

アメリカには様々なタイプのコースがあり、それぞれ異なる技術が求められます。例えば、砂漠地帯、山岳地帯、海沿いなど、多種多様な地形がプレイヤーに多角的なアプローチを要求します。

日本のコース環境

狭いフェアウェイと技術的な要求

日本のゴルフコースは比較的狭く、戦略的なプレーが要求されることが多いです。これにより、日本のプレイヤーは精密なショットメイキングとコースマネージメントに長けています。

天候の影響

日本は四季がはっきりしており、特に梅雨の時期や台風のシーズンにはプレイ条件が厳しくなることがあります。このような環境はプレイヤーに適応力を強化させます。

まとめ

私が帯同トレーナーを務めていた頃、選手から聞いた話では、はやり環境が選手を変えていくという話をしていただいたことがあります。
技術的なことも課題として出てくるのは、日本にはない厳しい環境でゴルフをすることで自身の課題も見つかり成長チャンスが生まれると。

日本で、開催された2023TOTOジャパンクラシックのスタッツを改めて見ると、ドライビングディスタンス平均値でトップ20位に入るには、270yでした。2ホールの平均ではありますが、国内ツアーではなかなか見ることのない飛距離ですが、この中に日本人選手は8名。

実の所、日本選手ももっと飛距離を出せるということなのかもしれません。ツアー中のトレーニング環境においては、まだまだ追いついていないところは明確ですが、環境が変われば、更なる成長も期待できるということなのでしょう。