枕が合わない・殿様枕症候群 vol.225

Vacant bedroom, painted white with gray walls.

「枕が合わない」、接骨院で患者さんから非常に多く伺う声です。

最近は、首のカーブを計測してオリジナル枕を作成するお店もあります。
しかし意外に聞かれるのは、オリジナル枕を購入したのにやっぱり合わないという声があること。

「最初は良かったんだけどねー」。
さてこれはどういうことなのでしょうか。答えから言ってしまうと、体の調子が一定でないからということになるでしょう。主に脊椎の柔軟性が作成した時点より低下していれば、徐々に不適合な枕になっていく…いや正しく言えば、自分の体が枕に合わなくなるということになるでしょう。

殿様枕症候群(とのさままくらしょうこうぐん)は、特に中高年の男性に多く見られる症候群で、寝ている間に枕が高すぎることから発生する症状のことを指します。この症候群は、首や肩の痛み、頭痛、しびれ、寝違えなどの症状を引き起こします。

特徴と原因

  1. 高い枕:殿様枕症候群の主な原因は、枕が高すぎることです。これにより首が不自然な角度で曲がり、筋肉や神経に負担がかかります。
  2. 姿勢の悪化:長期間高い枕を使用することで、首の姿勢が悪化し、慢性的な痛みや不快感を引き起こすことがあります。
  3. 血流の制限:高い枕は首周りの血流を制限し、筋肉や神経に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。

症状

  • 首や肩のこりや痛み
  • 頭痛
  • 手や腕のしびれ
  • 寝違え

対策

  • 枕の高さ調整:適切な高さの枕を使用することが重要です。首と背骨が自然な位置に保たれるように、枕の高さを調整します。
  • 寝姿勢の改善:仰向けや横向きで寝る際に、首が自然な位置に保たれるよう心がけます。
  • 専門家の相談:症状が改善しない場合は、適切な治療や枕の選び方について、またはお体側の相談を医師や柔道整復師、鍼灸師など専門家にアドバイスを受けることが推奨されます。