巻き爪の基礎知識【巻き爪シリーズコラム1/10】vol.452

巻き爪の基礎知識

巻き爪とは、爪の両端が内側に巻き込み、皮膚に食い込むことで痛みや炎症を引き起こす症状のことです。特に足の親指に多く発生しますが、その他の指でも起こることがあります。痛みを伴うため、歩行やスポーツ、日常生活に支障をきたすことも多く、適切なケアと予防が重要です。

1. 巻き爪のメカニズム

爪が巻き込む主な原因は、爪の形状や歩き方、体重のかかり方に影響されています。爪の両端が内側に圧迫されることで、次第に皮膚に刺さる形状になり、爪が成長するにつれて食い込みが深くなっていきます。特に、爪が横方向に強い圧力を受けることで、爪自体が変形し、巻き込む形状が進行してしまうのです。

2. 発症の原因

巻き爪の原因はいくつかの要素が絡み合っています。

  • 不適切な靴
    つま先が狭い靴やヒールの高い靴を履くと、爪が圧迫されやすくなり、巻き込みやすくなります。

  • 爪の切り方
    爪を短く切りすぎたり、角を丸く切りすぎると、皮膚に巻き込みやすくなります。特に爪の端が尖っていると、皮膚に刺さりやすく、炎症のリスクが高まります。

  • 歩行や体重のかかり方
    歩き方や体重のかかり方が偏っていると、爪にかかる圧力が不均衡になり、特定の部位が巻き込まれる原因となります。体重が内側にかかりやすい人ほど、親指に負担が集中する傾向があります。

  • 遺伝的要因
    巻き爪は爪の形状や骨格の影響を受けることがあるため、遺伝的に巻き爪になりやすい形状があるとされています。

  • その他の要因
    高齢者、糖尿病患者、足の指を動かす筋力が弱い人は巻き爪のリスクが高いとされています。また、日常生活で足の指をうまく使えていないと、足の爪に負荷がかかりやすくなります。

3. 巻き爪の症状

巻き爪が進行すると、以下のような症状が現れることがあります。

  • 痛みと不快感
    歩行や靴を履く際に痛みを感じることが多いです。爪が皮膚に食い込むことで刺すような痛みが生じます。

  • 炎症と腫れ
    巻き込んだ爪が皮膚に刺さることで、炎症や腫れが起こり、皮膚が赤くなり、触れると痛むことがあります。

  • 化膿や感染
    進行すると、皮膚が傷つき、細菌が侵入しやすくなり、化膿や感染症を引き起こすこともあります。この場合、黄色や緑色の膿が出ることもあり、早急な治療が必要です。

  • 慢性的な痛み
    放置すると、慢性的に痛みが続くことがあり、特に靴を履いていない状態でも不快感が残る場合があります。

巻き爪は日常生活にも影響を与えるため、症状が軽い段階でのケアや予防が重要です。また、巻き爪が悪化する前に専門の医師や、爪ケアを行なっている接骨院などでの適切なケアを受けることで、症状の悪化を防ぐことができます。

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