岩に弾かれた週末ライダーの足 〜モトクロスと足関節捻挫〜
「完全に油断してました…」
そう言って苦笑いを浮かべたのは、週末になるとモトクロスバイクを楽しむ40歳のサラリーマン男性。
普段はスーツに身を包み、都内まで電車通勤。けれど週末になると、山へと向かい、土と風とエンジン音に包まれる。
その日も、いつものようにオフロードでの練習中。
岩の上に前輪を取られ、バイクごと転倒。
とっさに片足を着こうとした瞬間、グネッと大きく足首を捻った。
「これはやっちゃったな」と直感した彼は、すぐにアイシングを実施。
自宅でも心臓より高い位置に足を上げて安静にしたという。
翌朝、念のため当院を受診。
診察すると、外くるぶし周囲に軽度の腫脹と圧痛、内出血は軽く、歩行もなんとか可能なレベルだった。
「腫れ、もっと出ると思ってましたけど…」と本人も不思議そうだったが、
まさに初期対応が理想的だったケース。
正しく冷却し、挙上し、安静を保つ。たったそれだけで、ケガの進行を大きく防げる。
我々はその判断と行動に敬意を払いながら、足関節の状態を評価し、固定とリハビリ指導を行った。
「バイクはしばらく休みます」と苦笑いしながらも、「でもまた絶対乗ります」と目を輝かせていた。
趣味を楽しむ人の身体は、仕事以上に大切だ。
アカデミックポイント
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足関節捻挫:足首の靭帯損傷のことで、特に外側(前距腓靭帯・踵腓靭帯)が損傷されやすい。段差や不整地での踏み外し、着地の失敗などが原因となる。
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初期対応(RICE処置):
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Rest(安静)
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Ice(冷却)
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Compression(圧迫)
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Elevation(挙上)
今回のケースでは、氷でのアイシングと挙上(心臓より高い位置に足を置く)を即座に行ったことで、腫脹が抑えられていた。
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再発防止とリハビリ:捻挫はクセになることが多く、関節周囲筋の強化やバランス訓練、テーピング指導などの再発予防が重要。
🏥 ひらの接骨院(横浜市南区)
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