岩に弾かれた週末ライダーの足 〜モトクロスと足関節捻挫〜vol.911


岩に弾かれた週末ライダーの足 〜モトクロスと足関節捻挫〜

「完全に油断してました…」

そう言って苦笑いを浮かべたのは、週末になるとモトクロスバイクを楽しむ40歳のサラリーマン男性。
普段はスーツに身を包み、都内まで電車通勤。けれど週末になると、山へと向かい、土と風とエンジン音に包まれる。

その日も、いつものようにオフロードでの練習中。
岩の上に前輪を取られ、バイクごと転倒。
とっさに片足を着こうとした瞬間、グネッと大きく足首を捻った。

「これはやっちゃったな」と直感した彼は、すぐにアイシングを実施。
自宅でも心臓より高い位置に足を上げて安静にしたという。

翌朝、念のため当院を受診。
診察すると、外くるぶし周囲に軽度の腫脹と圧痛、内出血は軽く、歩行もなんとか可能なレベルだった。

「腫れ、もっと出ると思ってましたけど…」と本人も不思議そうだったが、
まさに初期対応が理想的だったケース
正しく冷却し、挙上し、安静を保つ。たったそれだけで、ケガの進行を大きく防げる。

我々はその判断と行動に敬意を払いながら、足関節の状態を評価し、固定とリハビリ指導を行った。

「バイクはしばらく休みます」と苦笑いしながらも、「でもまた絶対乗ります」と目を輝かせていた。
趣味を楽しむ人の身体は、仕事以上に大切だ。


アカデミックポイント

  • 足関節捻挫:足首の靭帯損傷のことで、特に外側(前距腓靭帯・踵腓靭帯)が損傷されやすい。段差や不整地での踏み外し、着地の失敗などが原因となる。

  • 初期対応(RICE処置)

    • Rest(安静)

    • Ice(冷却)

    • Compression(圧迫)

    • Elevation(挙上)
      今回のケースでは、氷でのアイシングと挙上(心臓より高い位置に足を置く)を即座に行ったことで、腫脹が抑えられていた。

  • 再発防止とリハビリ:捻挫はクセになることが多く、関節周囲筋の強化やバランス訓練、テーピング指導などの再発予防が重要。


🏥 ひらの接骨院(横浜市南区)
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