
【地域スポーツ外傷シリーズ|第2話】
横浜市|野球少年の肩・肘の痛み──成長期特有の障害に要注意
◆「試合が続くと、投げるときに肩がズキッとするんです」
横浜市内の野球クラブに所属しているRくん(12歳)は、ピッチャーとして連投が続く中、「肩の奥が痛む」「肘が伸ばしづらい」と訴え、当院に来られました。
一見して大きな腫れや熱感はなかったものの、成長期の選手における肩・肘の痛みは、まず整形外科での精密検査が第一です。
そのため、当院では初期対応として、整形外科の受診を優先してご案内しました。
◆成長期の肩・肘は“骨端線”に注意
小中学生の骨には、成長のための柔らかい部分=**骨端線(成長軟骨)**が残っており、
ここに繰り返しの負担がかかることで以下のような障害が発生します:
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リトルリーグショルダー(上腕骨骨端線離開)
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リトルリーグエルボー(内側靭帯損傷、骨端部障害)
これらはレントゲンやMRIなどの画像検査が不可欠な症状であり、
自己判断や“とりあえずの施術”はリスクとなるため、慎重な対応が求められます。
◆整形外科受診後の「次のステップ」として
Rくんの場合、整形外科での診断は「明らかな損傷はなし。ただし骨端線に軽度の炎症がみられるため、2〜3週間の投球制限とリハビリ指導を推奨」というものでした。
このように、重度ではないが安静が必要なケースにおいて、当院では次のようなアプローチを行います:
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炎症を助長しない範囲での肩・肘周囲のリハビリテーション
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姿勢・肩甲骨・股関節の連動を意識した全身の使い方改善
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整形外科の方針と連携した段階的なトレーニング復帰
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再発予防のための負担の少ない投球フォーム指導
Rくんも、通院しながら段階的に運動量を戻し、投げる際の「抜ける感じ」がなくなったと実感。
現在は無理のない投球スタイルでプレーを続けています。
◆痛みの出ないフォーム作りこそ、長く野球を楽しむ鍵
「痛くなったから来る」ではなく、
「痛くならないように日頃から体を整える」ことが、これからのスポーツには必要不可欠です。
特に成長期は、
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骨が成長しきっていない
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筋力と骨の発達がアンバランス
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無理をすると“クセ”が残る
といった課題が多くあります。
私たちは、整形外科の診断を尊重したうえで、競技復帰・フォーム改善・再発予防までを丁寧にサポートしています。
✅最後に
ひらの接骨院では、横浜市南区・港南区・磯子区など地域の野球少年・保護者の皆さまから多くのご相談をいただいています。
整形外科と連携しながら、将来を見据えたサポートを行います。
横浜市南区弘明寺町149-8 ひらの接骨院
地域の皆さまの「安心」と「回復」を、これからも全力で支えます。