
【地域スポーツ外傷シリーズ|第3話】
横浜市|バスケ中学生の膝痛──“ジャンパー膝”だけじゃない?靭帯損傷・フォームの問題も
◆「ジャンプの着地で、膝の下がズキッと痛いんです」
横浜市内の中学校でバスケットボール部に所属するMさん(14歳)。
ここ数週間、ジャンプやダッシュのたびに「膝の下がズキッ」と痛むようになり、プレーに支障をきたしてきたとのことで、保護者の方と一緒に来院されました。
アイシングなどで一時的に落ち着くものの、部活を再開すると再び痛みが出る──。
このような膝の繰り返す痛みは、成長期スポーツ障害の典型例です。
◆“ジャンパー膝”だけではありません──見落としがちな障害も
成長期の膝痛にはさまざまな原因があります。
代表的なものは以下の通りです:
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ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)
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オスグッド病(脛骨粗面の骨端症)
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滑膜炎や膝蓋下脂肪体の炎症
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膝周囲の靭帯損傷(例:内側側副靱帯や前十字靱帯の軽度損傷)
一見して腫れがない、歩ける、という理由だけで軽傷と判断してしまうと、靭帯損傷などを見逃してしまう危険性もあります。
◆整形外科との連携が重要です
当院では、初診時に状態をしっかり評価したうえで、
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腫れや熱感が強い場合
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膝がグラつく・不安定と感じる
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一定の動きで激痛が出る
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回復が遅い・長引いている
このようなケースでは整形外科での画像診断を最優先でご案内しています。
一方で、明らかな外傷所見がなく、運動時のみに軽度の痛みが出るといった場合には、まず当院で2週間ほど加療と観察を行い、必要に応じて整形外科にご紹介することもあります。
何より大切なのは、原因が曖昧なまま治療を長期化させてしまうことを避けるという視点です。
◆“痛いなら休めばいい”では再発を防げない理由
痛みが出たときに安静にすることは、確かに必要な判断です。
しかし、痛みの原因が「疲労」だけというケースは少なく、走り方・ジャンプの着地・方向転換の動作に問題があることが多いのです。
そのため、ただ休ませて痛みが引いても、フォームが変わらないまま復帰すれば、また同じ痛みが再発する可能性があります。
私たちは「回復と同時に動作の見直しを行うこと」が本当の意味での予防だと考えています。
◆動作分析・フォーム修正を含めた当院のサポート
当院では、痛みのケアだけでなく、再発を防ぐための動作改善にも力を入れています。
具体的には:
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大腿四頭筋やハムストリングの柔軟性アップ
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股関節・体幹との連動性トレーニング
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着地・切り返し動作の見直し
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足部アライメントの調整と指導
また、練習や試合中の動画を保護者に撮影いただき、動作分析に活用することもあります。
動画からジャンプ・着地・ターン時の体重移動や膝の角度などを確認し、「見えない原因」を特定することで、より的確なアドバイスが可能になります。
◆ご家庭と連携しながら「安全な競技復帰」を支援
私たちは、症状が軽快して終わりではなく、再発を防ぎながら安全に競技へ戻すことをゴールとしています。
「何度も同じところを痛めている」
「フォームを見直したいけどどうすれば…?」
そんなご不安があれば、ぜひ一度ご相談ください。
✅最後に
ひらの接骨院では、横浜市南区・港南区・磯子区を中心に、部活動に励む学生とその保護者の方々から、たくさんのご相談をいただいています。
整形外科と接骨院、それぞれの強みを活かしながら、
診断 → 加療 → 動作改善 → 安心しての競技復帰まで一貫してサポートいたします。
横浜市南区弘明寺町149-8 ひらの接骨院
地域の皆さまの「安心」と「回復」を、これからも全力で支えます。