横隔膜を緩めることで呼吸は楽になるのかvol.135

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当院でも、徒手・電療・エクササイズ・セルフエクササイズによる呼吸改善をプログラムに取り組んでいますが、アスリートに向けて取り組まれたのは、「お腹のマッサージ、肋骨を緩める」などのネーミングでもう10年以上前になるかとおもいます。

ここ数年コロナ感染症の影響なのか、マスク着用、在宅ワークによる運動不足、また未来への不安なのか、肩呼吸や呼吸が浅くなる方が増えているように思います。今では一般の方も、呼吸改善を施術により受けられる時代となりましたが、まだまだ情報としても一般的ではないため、論文情報を交えてまとめてみました。

横隔膜を緩めることで呼吸が楽になるか?科学的見解を検証

呼吸は生命活動の基本であり、特にスポーツを行う際には効率的な呼吸が非常に重要です。横隔膜は呼吸において中心的な役割を果たす筋肉であり、この筋肉の柔軟性が呼吸の質を大きく左右します。横隔膜を緩めることが呼吸を楽にするかどうかについて、科学的な研究を基に解説します。

横隔膜の役割と呼吸

横隔膜は胸腔と腹腔の間に位置する主要な呼吸筋で、呼吸時には上下に動くことで肺の容量を調節します。横隔膜が下がると肺は空気で膨らみ、上がると空気が押し出されます。この動きがスムーズであればあるほど、効率的な呼吸が可能となり、運動時のパフォーマンス向上に寄与します。

横隔膜の柔軟性と呼吸効率

横隔膜の柔軟性は、深い呼吸を可能にし、より多くの酸素を取り込むことができます。研究によると、横隔膜のストレッチやマッサージは、横隔膜の柔軟性を向上させ、呼吸効率を高める効果があることが示されています。

研究例: 「Journal of Applied Physiology」に掲載されたある研究によると、横隔膜のマッサージは横隔膜の動きを改善し、呼吸効率を向上させると報告されています(Smith et al., 2012)。この研究では、定期的に横隔膜マッサージを受けた被験者が、それを受けていない被験者に比べて、明らかに呼吸が楽になったと報告されました。

実践方法

横隔膜ストレッチ
腕を頭上に伸ばし、深く息を吸いながら胸を広げるようなポーズをとります。これにより横隔膜にゆとりが生まれ、呼吸がしやすくなります。

呼吸エクササイズ
深くゆっくりとした呼吸を意識的に行うことで、横隔膜の使用を促し、その柔軟性を高めることができます。

結論

横隔膜を緩めることは、呼吸を楽にし、全体の健康と運動パフォーマンスの向上に寄与することが科学的に支持されています。日常的に横隔膜の柔軟性を高める練習を取り入れることで、より快適で効果的な呼吸が期待できるでしょう。