ゴルフは精密なスポーツであり、優れたスイングと体の健康が必須です。
ひらの接骨院では、ゴルファーのスイングの質を向上させ、スポーツ傷害からの回復をサポートするために、ファンクショナルムーブメントスクリーン（FMS）とセレクティブ・ファンクショナルムーブメントアセスメント（SFMA）を積極的に取り入れています。
ファンクショナルムーブメントスクリーン（FMS）」と「セレクティブ・ファンクショナルムーブメントアセスメント（SFMA）」は、身体の動きの質を測定し評価するためのシステムです。これらは、理学療法士であるグレイ・クック氏によって開発され、特にスポーツ選手や患者の動作の問題を早期に発見し、適切な治療やトレーニングの計画を立てるために用いられます。FMSは、動作の効率と怪我のリスクを評価するためのツールとして、SFMAは動作の制限や痛みの根本原因を診断するために、それぞれ異なる場面で活用されます。このコラムでは、これらの評価システムがどのようにゴルフパフォーマンスを向上させるか、また傷害克服にどのように役立つかを解説します。
ファンクショナルムーブメントスクリーン（FMS）
FMSは、基本的な動作パターンを評価することで、怪我のリスクを予測し、体の機能的な限界や非対称性を発見するために開発されました。このテストは7つの異なる動作を含んでおり、それぞれについて0から3のスコアリングシステムが用いられます。高いスコアは良好な動作能力を、低いスコアは改善が必要なエリアを示します。スポーツ選手だけでなく、一般の健康志向の人々にも適用されます。
セレクティブ・ファンクショナルムーブメントアセスメント（SFMA）
SFMAは、特に医療の専門家が使用することを意図しており、痛みを伴う動作や機能障害がある場合の原因を特定するために設計されています。このアセスメントは、詳細な臨床的評価を通じて、個々の動作パターンの問題点を明らかにします。SFMAは8つの異なる動作パターンを評価し、それぞれの動作に対して機能的な限界や痛みの有無を評価します。
これらのシステムは、予防的な健康管理や怪我からの回復に非常に役立つツールとして、多くのスポーツトレーナーや医療専門家に採用されています。理学療法士やカイロプラクターなど、様々な背景を持つ専門家がこれらの評価を用いて、より個別化されたトレーニングプログラムや治療計画を立案しています。
This is a commemorative photo of me meeting Mr. Graycook, who was doing Pilates in the park outside the venue of the World Golf Fitness Summit in New Orleans. I was moved to meet the author of my favorite book.
Joint by Joint Approach
身体の各関節が異なる基本的な機能を持ち、それぞれが安定性と可動性のバランスによって相互に影響を与えるという考え方です。この理論は、マイケル・ボイルとグレイ・クックによって広められ、特にリハビリテーションとパフォーマンス向上の分野で重要視されています。
ジョイント・バイ・ジョイント・セオリーとFMS・SFMAの関連性
可動性と安定性の評価
ジョイント・バイ・ジョイント・セオリーでは、体の各関節が安定性か可動性かに焦点を当てるべきかを指定します。例えば、腰部は安定性が求められ、股関節は可動性が必要です。FMSとSFMAはこの理論に基づいて、個々の関節の機能を評価し、必要な改善を特定します。
機能的な動きのパターン
FMSでは7つの基本的な動きを通じて、体の各部の可動性と安定性を評価します。SFMAも同様に、機能的な動きを詳細に調べることで、どの関節が過度に動いている（過可動性）、または不十分に動いている（制限されている）かを特定します。この情報は、ジョイント・バイ・ジョイントのアプローチで説明される関節の連鎖的な影響を明らかにします。
介入戦略の計画
ジョイント・バイ・ジョイント・セオリーに基づくFMSおよびSFMAの評価結果を使用して、適切なエクササイズプログラムや治療計画を立案します。例えば、膝の問題がある場合、原因が膝そのものではなく、股関節や足首の可動性の不足によるものかもしれません。これを正確に評価し、対処することができます。
このように、ジョイント・バイ・ジョイント・セオリーはFMSとSFMAの実施において理論的な背景を提供し、各関節の機能的な評価と改善に役立てることができます。これにより、より効果的な治療とトレーニングのアプローチが可能となり、怪我の予防やパフォーマンスの向上に繋がります。
ひらの接骨院では、ゴルファーの傷害克服に、ファンクショナルムーブメントスクリーン（FMS）とセレクティブ・ファンクショナルムーブメントアセスメント（SFMA）を活用しています。これらのシステムを使用することで、ゴルファーの動作の質を評価し、効果的な治療プランを提供することが可能になります。
ゴルフスイングの解析
ゴルフスイングは複雑な動作であり、体の各部が連動して動く必要があります。
FMSを用いてゴルファーの基本的な動作パターンを評価することで、スイングに必要な体の可動性や安定性が適切かどうかを確認します。例えば、FMSの「ディープ・スクワット」のテストは、股関節、膝、足首の可動性を評価し、これらがゴルフスイング中のパワーと精度に直接影響を与えるため重要です。
SFMAを利用すると、痛みや制限がある動作に焦点を当て、それがスイングにどのように影響しているかを特定できます。たとえば、腰痛を持つゴルファーが腰回りの動きに問題がある場合、SFMAを通じてその原因を特定し、関連する他の関節（例えば股関節の可動性不足）に対する治療を行うことができます。
傷害克服への取り組み
ゴルファーが遭遇する一般的な傷害には、腰痛、肩の痛み、膝の問題があります。ひらの接骨院では、これらの傷害に対して、FMSとSFMAの結果を基に個別化されたプログラムを提供します。例えば、FMSで下半身の安定性が低いことが判明した場合、特定のエクササイズを指導することもあります。これを向上させ、膝への負担を減少させることができます。
また、SFMAの結果を基に、関節の制限や筋肉の不均衡が原因で発生する痛みに対する治療を行います。
継続的なフォローアップ
治療とリハビリテーションのプロセスでは、定期的なフォローアップが重要です。ひらの接骨院では、治療の進行を監視し、必要に応じて治療計画を調整します。また我々柔道整復師だけではなく、必要なタイミングで医師をご紹介する準備もしております。
これにより、ゴルファーが安全にスポーツに復帰できるようサポートしております。
