バネ指は、指の腱が炎症を起こしている状態で、痛みや指の引っ掛かり、動きの制限が生じることがあります。潤滑油を分泌する鞘=腱鞘が肥厚するケースや、腱そのものが肥大するケースがありますが、この状態でゴルフを続けるためには、以下のような対策や治療法を考慮することが重要かと思います。
注意点
腱鞘なのか、腱なのか、またどこが肥厚・肥大しているかは自分ではなかなか分かりません。
指の引っ掛かり方、伸ばすときにパチンとバネのような症状を呈する方や、一度曲げてしまうと伸ばす時に痛いケース、またはなかなか伸びなくなるケース。私が臨床の中でこれまで2度経験したのは、腱鞘の炎症が視覚的にもわかる強く、ズキズキとした痛みに耐えられそうにない患者様でした。強い炎症により腱と鞘が癒着してしまうと、治療の選択肢が限りなく手術以外なくなると、過去に医師に指導された経験があったので、この時はすぐに専門医への紹介を優先しました(30年の臨床経験で2回)
自身の経験談
実は私も接骨院院長としてバネ指を経験したことがあります。
何年かぶりに再開したゴルフ練習も、治療院のコンペに向けて気合を入れていました。就業後、ほぼ毎日のように練習をしていると、ある日グリップから手を離すときに引っ掛かるようになりました。
指のストレッチをして、練習に支障なく続けることもできますし、ラウンドもできました。ただ朝起きた時は指が固まり、グーを握ったところから開けない、しばらくすると指がほぐれてきて引っ掛かりが弱くなるという経験をしました。
私自身が一般の方より治りにくい環境にあるのは、仕事で手技を使うことではないかとと思っていました。そこへ来て、久々の練習は1日100球以内に抑えていたものの、適度の脱力ができないことで、グリッププレッシャーはより強くなり、悪条件が重なります。
自身で状態管理ができたことや、職場に治療器が揃っていること。できる限りスタッフに頼らずとも前進できる術が有ったことは幸いでしたが、12月のコンペ前には治っていたものの治癒まで約60日かかりました。