ゴルフ歩行力 歩幅広く早く歩くvol.55

歩行に必要な筋力は、身体のさまざまな部位の筋肉が連携して働くことで確保されます。

私がお客様から「ゴルフのためのトレーニングって何すればいい?」という質問を受けた際に必ず答えることが、「歩幅広く早く歩けること」と答えます。私が所属する日本ゴルフフィットネス協会ではこれを「ゴルフ歩行力」と読んでいます。シンプルにいつまでも元気に歩ける体力があればゴルフも続けられる

以下に、主要な筋肉グループとそれぞれの役割を示します。

1. 下肢の筋肉群:
– 大腿四頭筋(前ももの筋肉): 歩幅を確保し、足を伸ばす際に使われます。
– ハムストリング(後ももの筋肉): 足を曲げる際に使われ、バランスを保ちます。
– グルート(お尻の筋肉): 歩行時の腰の安定性を確保し、足の動きを制御します。
– 脛骨筋(すねの筋肉): 足首の曲げ伸ばしを行い、歩行時の足首の安定性をサポートします。

2. 上体の筋肉群:
– 腹直筋(腹筋): 歩行時に体幹の安定性を提供し、姿勢を保ちます。
– 背筋群(背中の筋肉): 身体の姿勢を維持し、上体のバランスをサポートします。
– 大胸筋(胸部の筋肉): 上半身の安定性を確保し、腕の振りをサポートします。

3. 足首と脚の筋肉:
– 腓腹筋(足首の外側の筋肉): 足首の安定性を確保し、歩行時の姿勢を維持します。
– ふくらはぎの筋肉(ふくらはぎの後ろの筋肉): 歩行時に足を押し出す際のパワーを提供し、足首の動きを制御します。

これらの筋肉群が協力して、歩行時に体の安定性を維持し、効率的な歩行動作を実現します。定期的なストレッチや筋力トレーニングを行うことで、これらの筋肉を強化し、歩行時のパフォーマンスを向上させることができます。車で通勤、車で練習場、車でラウンドに向かう。気がついたらほとんど歩っていない生活では、徐々にゴルフラウンドから体力が遠のいていくでしょう。毎日のウォーキングもゴルフに有効であるとご理解をいただけたかと思います。