足の捻挫をしてゴルフするのは大丈夫ですかvol.54

足の捻挫をした直後にゴルフをすることは、非常にリスキーな選択と言えます。
捻挫は軽度であっても、足や足首には大きな負担がかかり、完全に治癒するまでは適切なケアが必要です。ゴルフのラウンドを決行する前に、以下の点を慎重に考慮することが重要です。簡単にお伝えすると、例えば3週間で治るものが、2倍3倍の期間がかかる可能性もあり、またそれ以上もあり得るという話になります。

痛みと腫れの管理

捻挫直後は、患部の痛みと腫れを最小限に抑えることが最優先です。ICE(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の原則に従い、初期治療を行うことが推奨されます。ゴルフをするということは、このような治療プロセスを中断し、回復を遅らせる可能性があります。

足の負担

ゴルフのスイングは、足や足首にかなりの力をかけます。特に下半身の安定性は、効率的なスイングのために不可欠であり、捻挫した足はその役割を果たすことが難しくなります。また、ゴルフコースを回ること自体が、捻挫した足にとって追加のストレスとなり得ます。

怪我の悪化リスク

捻挫をしている状態でゴルフをする最大のリスクは、怪我を悪化させることです。軽度の捻挫であっても、無理をすることで回復時間が大幅に延びたり、更に深刻な損傷を引き起こす可能性があります。長期的に見れば、数日から数週間の休養が、より早くゴルフを楽しむための近道となります。

医師や柔道整復師の診断やアドバイス

捻挫の程度や治療法については、専門家の診断が必要です。ゴルフを再開する前に、医療専門家に相談し、許可を得ることが重要です。また、リハビリテーションの専門家から、捻挫からの回復を助け、将来的な怪我を予防するための適切なエクササイズを学ぶことも有益です。

まとめ

足の捻挫をした直後のゴルフは、多くのリスクを伴います。短期的な楽しみを求めることが、長期的なパフォーマンスや健康を損ねる原因になり得るため、慎重な判断が求められます。足の捻挫は適切な休養と治療を経て初めて、安全にゴルフを再開できる状態になりますが、こんなに堅苦しい文章を読むために検索をされているのではないと思います….

本当のおすすめ

アドバイスをさせていただくとき、学生・社会人・主婦・プロアスリートなど、患者様の背景も一緒に考えながらアドバイスをさせていただくようにしています。受傷直後の激しい運動にメリットが少ないことは上記に記載しましたが、学生であれば全国大会出場がかかっているとか、部活動の引退にかかる試合だとか、思い入れのある試合にどうしても出たいという気持ちを優先しなければいけない時があります。リスクも含めて十分理解した上で一緒に治療計画を立てられたらと基本的に考えております。