第3週・ゴルフ中の水分補給の重要性 vol.181

水分の大切さはわかってても、「水は嫌い」という方は意外に多い

しばけん第3週目となりました。今回は水分補給について。
私が日頃、患者様とお話をする中では、意外に水分を取らない方がおおい印象です。ゴルフに限らずの話ではありますが、改めて気温が上がっていくこれからの水分補給の重要性について書いていきたいと思います。

ゴルフ中の水分補給の重要性

ゴルフは、平均して4〜5時間に及ぶ屋外スポーツであり、適切な水分補給が不可欠です。特に気温が高い日や湿度が高い環境下では、脱水症状を防ぐために意識的な水分補給が求められます。

水分補給のメリット

パフォーマンスの向上
適切な水分補給は、筋肉の機能を最適化し、疲労を遅らせることができます。

集中力の維持
脱水状態は集中力の低下を招きます。定期的な水分補給によって、メンタルの鮮明さを保つことができます。

体温調節
水分は体温調節の重要な役割を果たします。特に暑い日には、体温の上昇を抑えるために多くの水分が必要です。

水分補給の実践方法 運動時の水分摂取量=体重×30ml+α(目安)

定期的なスケジュール
各ホールのスタート前や終了後に水またはスポーツドリンクを飲むなど、一定の間隔で水分補給を行うこと。

温度の管理
冷たい水を持参し、体を冷やすことができるようにします。氷を入れた断熱ボトルが便利です。

飲料の選択
水だけでなく、電解質を含むスポーツドリンクを摂取することで、消耗したミネラルの補給が可能です。

アルコールとカフェインの摂取を控える
これらは利尿作用があり、脱水を促進するため、プレー前後の摂取は避けましょう。お酒を飲みながらのプレーを楽しむ方もいらっしゃいますが、健康上お勧めできません。

注意点

  • 過剰な水分補給は水中毒を引き起こすことがあります。体のサインを感じ取りながら、必要な量を摂取することが重要です。
  • 外気温が非常に高い日は、特に高齢者や基礎疾患を持つ人は熱中症に注意が必要です。

このように、ゴルフプレイ中の水分管理は、パフォーマンスの維持だけでなく、健康を保つ上でも極めて重要です。プレイヤーは水分補給の計画を立て、積極的に実行することが推奨されていますが、これから気温が上昇していきますので月別の注意点をさらに書いていきます。

 

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季節ごとのアドバイス

ゴルフは、特に長時間屋外で行われるため、適切な水分補給が非常に重要です。季節によって気温や湿度が異なるため、水分管理の方法も変わってきます。ここでは、5月から8月にかけての月ごとに、水分補給のポイントを探ります。

5月:春の終わりに注意すべきこと

5月は気温が徐々に上昇し始める時期です。この時期は、体が暑さに慣れていないため、予想以上に水分を失うことがあります。プレー前に十分な水分を摂取し、少なくとも3ホールごとに水分補給を行うことを心掛けましょう。

6月:初夏の熱中症対策

6月に入ると、日中の気温が高くなり熱中症のリスクが増加します。スポーツドリンクで電解質を補給しながら、定期的に水分を取ることが重要です。また、日陰での休憩を積極的に取り、体をクールダウンさせることも忘れないでください。

7月:夏のピークを乗り切る

7月は一年で最も暑い時期にあたり、水分補給はさらに重要になります。水だけでなく、塩分を含んだ食品やスポーツドリンクを利用して、汗で失われるミネラルの補給を心掛けましょう。コースに出る前には、充分に水分を摂ることが大切です。

8月:暑さの続く中での注意点

8月も高温が続くため、水分補給の習慣をしっかりと守ることが必要です。特に午後のラウンドでは、熱中症に特に注意が必要です。可能であれば、涼しい時間帯にプレーすることをお勧めします。

研究に基づくアドバイス

水分補給に関する研究は多数存在し、適切な水分補給が体温調節、パフォーマンスの維持、疲労回復に有効であることを示しています。例えば、スポーツ科学のジャーナルに掲載された研究では、運動中の水分補給が運動能力を維持し、熱中症を防ぐのに効果的であることが示されています(例: “Impact of Hydration on Athletic Performance” – Journal of Sports Science, 2021)。

ゴルフを楽しむすべての人々が、これらのアドバイスを実践し、安全かつ健康にプレーを楽しめるようになることを願っています。

また来週月曜日”しばけん”でお会いしましょう!