ゴルファーの足を襲う一般的な怪我・傷害 vol.193

足の外傷や傷害

ゴルフは、幅広い年齢層でいつまでも続けられる穏やかなスポーツと見られがちですが、実は足の外傷や傷害に密接に関連しています。ゴルフコースを歩くだけでなく、スイングの際に足にかかる力や地面からの反力は、足首、足底、さらにはつま先に至るまで、足全体に多大なストレスを与えます。特に足の構造や動きに焦点を当てた場合、ゴルフプレーヤーが直面する可能性のある様々な症状や傷害について考えることが重要です。このコラムでは、ゴルフにおける足の健康を守り、早期に対応できるよう一般的なものをまとめて掲載しました。

骨折

距骨骨折
足首の近くの小さな骨である距骨が折れる外傷。

中足骨骨折
足の甲を形成する骨が折れる。運動中や重い物が落ちてきた際に発生することが多い。

足指の骨折
直接的な打撃や物の落下などで生じる。

脱臼

足首脱臼
足首の関節が正常な位置から外れること。

足指の脱臼
通常は外力によって足指が正常な位置からズレる。

靭帯損傷

足首の捻挫
足首周辺の靭帯が伸びたり、部分的に裂けたりする。運動中の不安定な着地が一般的な原因。

リスフラン靭帯損傷
足の甲の靭帯が損傷する。しばしば交通事故や重い物の落下で発生。

腱の損傷

アキレス腱断裂
アキレス腱が部分的または完全に断裂する。急激な加速運動や跳躍時に発生しやすい。

足底筋膜炎
足の裏、特にかかとの近くの厚い組織が炎症を起こす。走跑や長時間の立ち仕事が原因で起こることが多い。

軟部組織の損傷

打撲
直接的な打撃による血管の損傷や内出血。

裂傷
鋭利な物による切り傷や、激しい衝撃により皮膚が裂ける傷害。

これらの傷害は、日常生活やスポーツ活動中に発生することが多く、適切な初期治療とリハビリテーションが重要です。整形外科医はこれらの外傷や傷害を診断し、治療計画を立てる専門家です。適時に専門医の診断を受けることで、より効果的な治療結果を期待できます。我々柔道整復師が施術にあたれるのはこの全てではありません。当院を最初に受診した際に判断がつかないケース、または症状の軽減が見込めない時は整形外科を早期にご紹介させていただきます。

ゴルフ足神経障害

ゴルフは非接触スポーツであるものの、特定の体の動きや繰り返しのストレスによって足の神経系障害を引き起こす可能性があります。ゴルフが足の神経系障害と関連するいくつかの具体的な例を挙げてみましょう

腓骨神経障害

ゴルフスイング中に体重が片足に集中することで、腓骨神経に過剰な圧力がかかることがあります。特に、下肢の安定性が低いゴルファーや不適切なフォームを持つプレイヤーに見られる問題です。

足底神経障害

長時間のゴルフプレイや練習による足の裏への繰り返しの圧力は、足底神経に炎症を引き起こすことがあります。特に硬い地面や不均等な地形でのプレイは、足底神経障害のリスクを高めます。

タルサルトンネル症候群

ゴルフスイング時の足の位置や、長時間歩行による足首の繰り返しの曲げ伸ばしは、タルサルトンネル内の神経圧迫を引き起こす可能性があります。これにより、足の内側に沿って痛みや痺れが生じることがあります。

モートン神経腫

ゴルフシューズが狭い、または不適切なフィッティングである場合、足の前部に過剰な圧力がかかり、モートン神経腫の発症を促進することがあります。また、長時間立っているとこの問題が悪化することがあります。

これらの問題を予防または軽減するためには、以下の対策が効果的です

適切なゴルフシューズの選択

フィッティングが正しいゴルフシューズを選び、十分なクッションとサポートを提供するものを使用する。

ストレッチと強化運動

足の筋肉と関節の柔軟性を高め、強化することで、足への負担を軽減します。

適切なスイングフォームの維持

プロの指導を受けて正しいスイングフォームを身につけることで、不必要なストレスから足を保護します。

休息とリカバリー

長時間のプレイ後は適切な休息を取り、必要に応じて冷却やマッサージなどのリカバリー方法を取り入れる。

 

何も、ゴルフは足裏で打つといわれるプロゴルファーの言葉があるほど。足の痛みは運動はもちろんのこと、日々の行動に直結するものです。
また荷重部位でもあり、痛みや違和感がある際は早期に解決できるよう専門機関を受診しましょう。