腱板損傷でゴルフができるか。vol.91

腱板損傷は、肩の回旋腱板が部分的にまたは完全に断裂する状態を指し、ゴルフを含む多くの活動に影響を与える可能性があります。ゴルフは、特にドライビングやアイアンショットの際に肩に多くのストレスがかかるため、腱板損傷を抱えている場合、プレイには特別な注意が必要です。一番に把握したいのは、損傷しているかどうか、そして程度です。

腱板損傷がゴルフに与える影響

痛み: 腱板損傷は肩の動きを制限し、動かすたびに痛みを感じることがあります。

動きの制限: 腱板は肩の安定と動きに重要な役割を担っており、損傷によって肩の可動範囲が制限されることがあります。

力の低下: 肩の力が弱まることで、スイング時のパワーが低下し、飛距離が短くなる可能性があります。

ゴルフを続けるための対策

医師の診断と指導: 腱板損傷が疑われる場合は、まず整形外科医に診断を受けることが重要です。柔道整復師でも徒手検査により大まかには状態を把握できます。しかしながら、優先順位としては医師のアドバイスに従って、治療計画を立てます。

リハビリテーション: 物理療法やリハビリテーションを通じて肩の機能を回復させることが、ゴルフへの復帰には不可欠です。筋肉を強化し、柔軟性を改善することが重要です。

スイングの修正: プロのゴルフインストラクターや我々柔道整復師(ゴルフに精通する)と協力して、肩への負担を軽減するためにスイングの技術を修正することが有効です。

段階的な再開: 腱板の状態に応じて、徐々にゴルフ活動を再開します。初めは軽いパッティングやチッピングから始め、徐々にフルスイングへと移行します。基準となるのは日常生活レベルです。日常生活が問題なく行えない状態で、ゴルフを再開することは悪化する可能性を高める恐れがあります。

痛み管理: 鎮痛剤や抗炎症薬を適切に使用することも、痛みの管理に役立ちますが、整形外科疾患・怪我の治療においては、薬を飲みながら直すものは少ないとは思います。薬を選択する場合は医師の指示に従ってください。

定期的な評価: 治療の進行状況を定期的に評価し、必要に応じて治療計画を調整します。

腱板損傷を持つゴルファーは、実は中年男性に非常に多いと症例です。ゴルフを続けるためには、適切な医療的介入とゴルフのプレイスタイルの調整が必要な場合もあるでしょう。最終的には、医師や専門家のアドバイスに基づいて、安全にスポーツを楽しむことができるようになります。