五十肩でゴルフをするvol.48

五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の痛みや動きの制限を引き起こす状態で、ゴルフのような肩を頻繁に使用するスポーツにおいては、パフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。しかし、五十肩の状態でゴルフを続けることのメリットも完全に否定することはできません。

以下に、慎重に考慮すべき点と、五十肩を抱えながらゴルフをプレイする場合の潜在的なメリットをいくつか挙げます。

メリット

  1. 適度な運動が回復を促進: 完全に運動を停止するよりも、適度な運動を続けた方が回復が早まるケースもあります。ゴルフは、適切なウォーミングアップとストレッチングを行うことで、肩の可動域を維持し、回復を促す助けになることがあります。全身の血流改善と考えればメリットとなります。

  2. メンタルヘルスの向上: ゴルフは屋外で行われるスポーツであり、自然の中で過ごすことはメンタルヘルスにとって非常に有益です。ストレスの軽減、気分の向上、社交の場としての側面もあり、これらは五十肩の状態でも享受できるメリットです。このようなタイトルで検索をされた方は、「肩は痛いけどゴルフをしたい」と悩んでいる方であると思います。メンタルヘルスに影響を受けるほどゴルフを休む必要はないはずです。思うようなスイングが出来ないこともあるかもしれませんが、メンタルヘルスが悪化してしまうと体が硬くなるデメリットもあります。

  3. 身体の他の部位を鍛える: ゴルフは全身を使うスポーツです。五十肩で制限があっても、適切なフォームの調整を行いながらプレイすることで、下半身やコアの筋肉を鍛えることができます。肩の制限は、大変気分を害するものですが、見方を変えれば「肩だけ」なので、全ての運動をやめてしまう必要はほとんどありません。

注意点

  • 医師や柔道整復師のアドバイスを受ける
     五十肩でゴルフを続ける前に、医師や柔道整復師に相談することが重要です。彼らの指導のもと、痛みを悪化させることなく適切な運動を選ぶことが大切です。特にズキズキするような炎症を伴っているときはお勧めできませんが、ある可動域で痛みが出る程度であれば、運動の許可が出るケースは多いと思います。

  • ウォーミングアップとストレッチ: 痛みを伴う部位に無理な負担をかけないように、プレイ前のウォーミングアップとストレッチングを念入りに行うことが重要です。動かせる範囲はしっかり確保して、痛みのない中でスイング出来ればラウンドはメリットが多いと考えます。

  • スイングの調整: 痛みや不快感を避けるために、スイングのフォームを調整することを検討してください。場合によっては、プロのゴルフインストラクターの助言を求めるのも良いでしょう。ゴルフスイングで上腕が肩の高さを超えるフェーズはほとんどないはずですので、肩の位置まで上肢が上がり、肘を曲げればスイングはしやすいと思います。

  • 回復に焦点を当てる: ゴルフをプレイする目的が、運動を楽しむことにあるならば、スコアを気にせず、身体への負担を最小限に抑えることを優先すべきです。

五十肩でゴルフをする場合は、プレイそのものよりも健康を第一に考えることが重要です。医師等の助言に従い、自己管理をしっかりと行うことで、五十肩の状態でもゴルフのプレイを楽しむことができるかもしれません。ちなみに私自身も40代の時にトレーニングのデモンストレーションで痛めてしまい、それを機に四十肩になりましたが、ゴルフを休んだことは特にありません。腕の振りを優先される方には厳しい点もあると思いますが、ボディターンが課題になっている方には、むしろ環境?体調的メリットであると思います。