椎間板ヘルニアでゴルフをする⁉︎vol.49

Backache. Human isolated on the white background. Back view.

腰部椎間板ヘルニアは、椎間板の突出により腰痛や下肢への放散痛を引き起こすことがあります。この状態でゴルフをプレイする際には、特に注意が必要です。しかし、医師や治療専門家の指導のもと、適切な注意を払いながらゴルフを楽しむことは、肉体的・精神的なメリットをもたらす可能性があります。

本当にヘルニアなのかな

もう一つ大切なこととして、本当に腰部椎間板ヘルニアなのかということ。整形外科を受診され、なんとなく言われたと言っても、患者さんはその傷病名を受け止めてしまいますので、私たちのような治療院に訪れる患者さんの中には、「ぎっくり腰?ヘルニア?みたいな」と曖昧な表現をされる方もおりますし、確定できるレベルの検査をせずに、問診だけで「椎間板ヘルニア」と言われたというケースも少なくありませんが、症状だけを伺う限り椎間板ヘルニアに関連するような話を伺えないことも多々あります。

今回のコラムでは、専門医を受診し検査もされ診断を受けている方ということで書きたいと思います。

腰部椎間板ヘルニアでゴルフをするメリット

1. 適度な運動がリハビリに役立つ

  • 身体機能の維持・向上: 適切な運動は、身体の柔軟性を保ち、筋力を維持するのに役立ちます。ゴルフはウォーキングや軽度のストレッチングなど、適度な運動とみなされることがあり、椎間板ヘルニアのリハビリテーションにおいて、適切な活動となることがあります。

2. 心理的な健康の促進

  • ストレス軽減: 自然の中で過ごす時間はストレスを軽減し、心の健康を改善することが示されています。ゴルフはそのような環境を提供し、精神的なリフレッシュを促します。
  • 社会的な交流: ゴルフは友人や家族との交流の機会を提供し、社会的なサポートを受けることができるスポーツです。これは、長期的な健康維持にも貢献します。

3. 生活の質の向上

  • アクティブなライフスタイル: 定期的なゴルフラウンドは、アクティブなライフスタイルを促進し、全般的な生活の質を向上させることができます。

注意点と対策

  • 医師の許可: ゴルフを始める前には、必ず医師の許可を得ることも重要です。医師はあなたの健康状態を把握し、ゴルフを安全に楽しむための具体的なアドバイスを提供できます。
  • ウォーミングアップとクールダウン: 腰部椎間板ヘルニアを悪化させないためには、プレイ前後の適切なウォーミングアップとクールダウンが非常に重要です。特に腰回りのストレッチや筋力トレーニングは、椎間板にかかる負担を軽減するのに役立ちます。
  • スイングの改善: ゴルフスイングは腰に大きな負担をかけることがあります。プロの指導を受けて、腰への負担を最小限に抑えるスイングテクニックを学ぶことが重要です。

腰部椎間板ヘルニアを抱えながらゴルフを楽しむ場合、適切な予防策と医師のガイダンスが必要です。例えば下肢の痺れがあるとか、皮膚や足の指に麻痺が出ている状態であれば、プレーは中断すべきでしょう。しかし、これらの配慮をすることで、ゴルフが肉体的および精神的健康の両方にプラスの影響を与える有意義な活動となる可能性がありますので、単にお休みをすることだけが最適な療養とはいえないケースもあるかと考えています。