ゴルファーと骨盤の関係vol.67

@freepik

ゴルファーの腰痛と骨盤の動きの関係についての研究は、骨盤の前後傾が腰痛の解消に寄与する可能性を示唆していますが、その効果は個人差があり、一概には言えないことが多いです。

早合点してはいけないのは腰痛の原因が骨盤云々だけではないということ。

ただ、骨盤の不均衡が非特異的慢性腰痛(NCLBP)と関連があるかどうかを評価した研究では、骨盤の前後の傾きや左右の位置の違いが腰痛の有無と関係していることが確認されています。これにより、骨盤の適切な動きが腰痛管理に有効である可能性が示されています​ (BioMed Central)​。

また、ゴルフファーに限らず、サッカー少年に多いハムストリングスの硬化について、ある研究ではハムストリングの柔軟性が骨盤の傾きや腰痛に及ぼす影響を調べ、柔軟性の低下が骨盤の傾きと腰痛のリスクを高めることが分かっています。

この結果から、ハムストリングのストレッチングなどで柔軟性を高めることが、骨盤の動きを改善し腰痛の予防や改善につながるかもしれません​ (MDPI)​。

これらの研究結果を踏まえると、ゴルフプレイヤーが腰痛から回復するためには、骨盤の前後傾を適切にコントロールするエクササイズが効果的であることが考えられます。

ただし、治療やトレーニングの方法は個々の状態や体質によって最適なアプローチが異なるため、専門家の指導のもとで行うことが推奨されます。

これらの研究を参考に、骨盤の動きと腰痛の関係についての理解を深めることが、腰痛管理と予防に役立つでしょう。