シャローイングと手首の負傷vol.147

Palm touching invisible screen hand gesture

最近はSNSや動画の影響で、一般の人の方が知識に溢れている場合が多々あります。
自身は、健康に関わることについては情報過多の交通整理役だと思っておりますが、最近患者さんにゴルフ分野でも質問を受けることがあります。何年か前に流行った「シャローイングってどう思うか」という質問を何度かいただいたので、傷害と合わせて解説してみたいと思います。

「最新」と言われるスイングのことについては、ゴルファー目線・ゴルフコーチ目線ではなく、体側から見てどう思うか?の回答になります。

基本的には、ゴルフスイングの基本形は変わらず、毎年更新される最新スイングというものは、ほとんどないもの…と考えています。

注意点:ゴルフコーチではないので、個々の体にマッチしていることかどうかは、是非コーチにご相談ください。

早速、ゴルフにおいて、シャロースイングと手首の故障の関係について考えてみましょう。

シャローイングとは

まず、「シャロースイング」とは、クラブヘッドがスイング軌道上で比較的「浅く(シャロー)」移動することを指します。
つまり、クラブがボールに接触するポイントが手前寄りになり、ダウンスイングの際にクラブが過度に深くなることを避けるスイングです。一般的に、シャロースイングはクラブをコントロールしやすく、ボールに正確に打つことができる傾向があります。

手首への負担は少ない⁉︎

一方で、手首の故障はゴルファーにとって一般的な問題です。手首の故障は、可動性の低い手首で・前腕で、ローテンションなど、過度の負担や誤ったテクニックによって引き起こされることがあります。例えば、ダウンスイングの際に手首を過度に使うことで、手首に過度のストレスがかかり、痛みやケガの原因になることがあります。また、スイングの途中で手首を固定せずに振ることも、手首の故障を引き起こす可能性があります。

シャロースイングと手首の故障の関係について考えると、シャロースイングは手首に過度の負担をかけることなくスイングを行うための一つの方法と言えます。シャロースイングでは、クラブを浅く運動させることで手首の過度な使い方を防ぎ、より安定したスイングを実現することができます。したがって、手首の故障を抱えるゴルファーにとっては、シャロースイングが手首への負担を軽減し、痛みやケガを予防するための良いアプローチとなる可能性があります。

しかし、ゴルフのスイングは個々の体の特性やフィジカルコンディショニングによって異なるため、すべてのゴルファーにとってシャロースイングが適切な解決策とは限りません。手首の故障を抱えるゴルファーは、コーチに相談し、自身の体の状態やスイングテクニックに適した対策を見つけることが重要です。

また、ゴルフを楽しむためには、適切なウォーミングアップやストレッチ、正しいテクニックの習得も欠かせません。