接骨院と整形外科の違いについてvol.60

接骨院と整形外科の違いを患者さん向けに解説いたします。

ケガや慢性の痛みを抱えている場合、接骨院と整形外科のどちらを受診すれば良いか迷うことがあります。ここでは、患者さん向けに接骨院と整形外科の違いを解説します。

1. 治療内容
接骨院は、主に整骨や鍼灸、マッサージなどの手技療法や理学療法を提供しています。一方、整形外科は外科的な処置や手術を含む医学的な治療を行います。接骨院は身体の痛みや機能障害の改善に特化しており、薬や外科的な処置を必要としない場合に適しています。

2. 専門性
整形外科医は、大学病院で専門的な教育を受けた医師であり、骨や関節、筋肉、腱などの損傷や疾患の診断と治療を行います。一方、接骨院のスタッフは、柔道整復師、特定の治療技術に専門化した専門家が在籍しています。

3. 施設の規模と設備
整形外科は病院内に設けられており、X線やMRIなどの画像診断や手術室などの設備が整っています。一方、接骨院はクリニックや施設で運営されており、整形外科と比較して設備が限られている場合がありますが、その分アットホームな雰囲気が特徴です。

4. 治療方針
整形外科は、外科的な処置や手術を含む治療を提供する場合があります。一方、接骨院では、手技療法や理学療法を中心に、身体のバランスや機能を改善する治療を行います。また、予防やリハビリテーションにも力を入れています。

5. 受診の目安
痛みや機能障害が軽度で、外科的な処置や手術が必要ない場合は、まず接骨院を受診することをおすすめします。しかし、症状が重篤である場合や、X線やMRIなどの画像診断が必要な場合は、整形外科を受診することが適切です。

以上のポイントを踏まえて、自身の症状やニーズに合った施設を選ぶことが重要です。痛みや機能障害の改善を目指すために、専門性の高い医療機関を選びましょう。

また、接骨院と整形外科では健康保険で賄える範囲が異なり、接骨院・整骨院は「外傷」所謂「お怪我」が対象になっており整形外科よりは狭い範囲でフォローされていることも特徴といえます。ご利用の際は柔道整復師に詳しい説明を受けて、正しく利用していきましょう。