体組成評価が低くてもツアー優勝出来る訳vol.149

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INBODYにはフィットネススコアという評価方法があります。
100点満点の減点法で点数が決まりますが、私が過去に測定をさせていただいた中で、100点満点をみたことあるのは1度だけです。
男性でフィジークで日本を代表する選手でしたが、何年か前のサッカー日本代表選手の平均値で92/3点の非常に高い結果をセミナー情報で得たことがあります。さらにサッカーの場合、一般の人よりは足に筋肉がつきやすいスポーツでもあるので、上下半身のアンバランスで減点されるでしょうから、それでも90点以上のスコアならば、逆に他がすごいことが想像できます。

さて、ざっくりお伝えすると、平均的な体型で、運動不足な方は70点台、定期的に運動やトレーニングを行っている方は80点台という傾向ですが、例えば体型は平均的であり70点台だろうと想像したものの、体脂肪が以上に多い女性などは60点後半のスコアになることもあります。
驚きなのは、その点数でLPGAツアーで優勝されている選手がいます。それも複数回。

体組成測定評価が低いとしても、ゴルフツアーで優勝する要素はいくつかあるようです。
当然と言えば当然ですが、闇雲にトレーニングをすればゴルフが上手くなるとか、飛距離が伸びるとか、ツアー優勝するためにとにかくトレーニングを重ねるということにならないように、何かの取り組みを始める際には、目標を明確にしていただけるよう(その手段としてのトレーニングであるならOK)お伝えするためにコラムを書こうと考えました。


以下に、体組成以外の重要な要素をいくつか挙げてみましょう。

1. 技術とテクニック

ゴルフは高度な技術が要求されるスポーツです。優れたスイングテクニックやアプローチ、パットの技術など、プレーヤーの技術力が高ければ、体組成に関係なく優勝する可能性があります。上記に記載したプレーヤーは、飛距離は平均以下でありましたが、ウッドの技術が以上に高い選手でありました。

2. メンタルタフネス

ゴルフはプレッシャーの多い競技です。メンタルタフネス、つまりプレッシャーに対処する能力や集中力が非常に重要です。体組成に関係なく、メンタルタフネスを持つプレーヤーは、重要なプレースでのパフォーマンスを維持することができます。よく、鍛えた体にタフなメンタルが宿ると言われる方がおりますが、必ずしもそうではないことは明らかです。

3. 戦略と戦術

ゴルフは戦略と戦術が重要です。コースのレイアウトや風の状況、グリーンの速度などを考慮して、戦略を立てることが勝利への鍵となります。体組成に関係なく、戦略的なプレーを展開することで、競技の結果を左右することができます。一度ならビギナーズラックのように言われることもありますが、複数回優勝される要素はフィジカル以外にあったと言っても過言ではありません。

4. 経験と知識

ゴルフは経験と知識が重要な要素です。上記のプレーヤーも新人選手ではありませんでした。コースの特性や自身のプレースタイルを理解し、適切なクラブ選択やショットの判断を行うことが重要です。体組成に関係なく、経験豊富で知識のあるプレーヤーは、より効果的なプレーを展開することができるのでしょう。

5. モチベーションと努力

上記のプレーヤーは、優勝を重ねることを目標にはしておりましたが、長くツアーを戦う上で、毎回セカンドオナーであることが、精神的な疲労にはなるので、飛距離を伸ばしたいということで、そのためのトレーニングに取り組んでいました。その途中での優勝でありましたが、今もなおトレーニングは継続されています。理由は怪我をしなため。

最後になりますが、ゴルフでの成功にはモチベーションと努力が不可欠でしょう。継続的なトレーニングやプレー、そして目標に向かっての努力が、優勝への道を開くといえます。体組成が全てではなく、モチベーションと努力を持続させることも重要といえます。

以上の要素が、体組成測定評価が低い場合でも、ゴルフツアーでの優勝に向けて重要な役割を果たします。体組成は重要ですが、それだけが成功への鍵ではありません。結局のところ、総合的なプレーヤーとしての能力や資質が、優勝への最大の要素となるでしょう。

ただLIVのような世界のトップツアーでは、これらを十分に満たしたプレーヤーの集まりであることは間違えなく言えます。あとは、体を鍛えるしか上達の術がないと考える選手も多いようです。