ゴルフと腰痛vol.37

ゴルフは優雅なスポーツですが、誤った姿勢や動作は腰痛の原因となり得ます。特に、プロゴルフトレーナーとして数多くのプレーヤーを指導してきた経験から、腰痛対策の重要性を強く感じています。本記事では、ゴルフと腰痛に焦点を当て、その対策について解説します。

【ゴルフと腰痛の関係】:
ゴルフにおける腰痛は、特にアマチュアの場合は誤ったスイングや不適切な姿勢が原因で発生することが多いです。対してプロゴルファーは練習の量やケアが不足した場合、または長距離の車移動に起因されるものと思います。以下は、腰痛が引き起こされる可能性の高い要因です。

1. スイングの力み
スイング中に腰を無理に捻ったり、振りすぎたりすることで、腰に負担がかかります。高速で体を捻転した際に、体を保護できるかどうか?その辺りのブレーキの強度に起因するものと思います。壊れるほど振ってしまう方と、壊れない程度にふれる方。

2. 姿勢の崩れ
スタンス幅やアドレス時の姿勢が不安定だと、腰に負担がかかりやすくなります。

3. 筋力の不均衡
腹筋や背筋、ヒップの筋力が不足していると、腰に負担がかかりやすくなります。
今は20年前とはことなり、腹筋をやったら腰痛が改善するという時代ではありません。もう少し原因が解明されてきているところがあります。
強烈なヒップだけをトレーニングするのはアンバランスを産む可能性もありますが、特に前傾姿勢を維持しなければいけないゴルフスイングの姿勢では、臀筋のよし悪しにより姿勢保持に影響し、結果的に腰部に負担増大するケースもあります。

【腰痛対策のポイント】
ゴルフを楽しみながら腰痛を予防するために、以下のポイントに注意しましょう。

1. ウォーミングアップとクールダウン
– ラウンド前に適切なウォーミングアップを行いましょう。特に腰回りのストレッチや軽い筋力トレーニングが有効です。
ポイントは筋温をあげること。時間がない時は素振りでも体が温かまりますので、体を温め冷やさないでスタートできることが大切でしょう。

2. 正しい姿勢とフォーム
 正しい姿勢とは、ゴルフ以外でも言えます。日常にいい姿勢が撮れる方ほど、ゴルフスイングにおいてもいいスイングフォームを身につけることができます。結果的に腰への負担を軽減できます。素人同士のレッスンではなく専門家によるゴルフレッスンを受けることも効果的です。

3. コアトレーニング
腰の安定性を高めるために、コアトレーニングを取り入れましょう。腹筋や背筋、ヒップの筋力を鍛えることが重要です。
トレーニングの必要性は、人ぞれぞれですが、万人に共通していて、自宅で何かやりたいという場合には、これらは有効でしょう。

4. ストレッチとリカバリー
ラウンド後には、十分なストレッチやリカバリーを行いましょう。疲労を取り除き、筋肉の柔軟性を保つことが大切です。
特に30代から徐々に必要性が高まりますが、40代以降は「疲労を溜めない+リカバリー」が長く続けていくポイントになってきます。
キーワードは回復です。


ゴルフは楽しいスポーツですが、腰痛に悩まされることも少なくありません。恐らくゴルフ傷害の中で一番多いのは腰痛だと思います。
しかし、正しい姿勢やトレーニングを取り入れることで、腰痛を予防し、より快適なラウンドを楽しむことができます。しっかりとした対策を行い、ゴルフを健康的なスポーツとして楽しみましょう。ごしゴルフをされていて、腰痛にもお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。